Review:music

Re:Package/livetune feat.初音ミク

初音ミクの初メジャー流通盤ということで、とりあえず買ってみました。一通り聞いてみた感想は、これは初音ミクのアルバムではなく、livetuneのアルバムだな、ということです。いや、そんなこと当たり前なんですが、これを買った当時の僕は、このアルバムを…

ZAZEN BOYS4/ZAZEN BOYS

ZAZEN BOYSの四作目のオリジナルアルバム。 これはすごい。これまで僕は、ザゼンの音楽に対してある意味では「無理をして」ついていっている部分があったのですが、今回はためらいなく言えます。最高。 まず音がいい。鋭角過ぎて耳に痛かった「3」と比べると…

Third/Portishead

10年ぶりに帰ってきたPortishead渾身の新作。 最初の一曲「SILENCE」からいきなりぶっとばされました。なんですかこれ。シンプルで乾いたビート、不気味なベースとストリングス。そして、その後ろでまるで何かを切り刻むようなノイズを鳴らすギター。どの楽…

Með Suð Í Eyrum Við Spilum Endalaust(残響)/Sigur Ros

アイスランドからの使者、Sigur Rosによる3年ぶり5作目のアルバム。 今回のアルバムは、これまでとはかなり色が異なります。「Gobbledigook」から「Festival」までの前半部は、かなりはじけたポップさで、祝祭ムード。そして「Meo Suo I eyrum」から「All Ar…

Viva la Viva or Death And All His Friends/coldplay

いつの間にか超ビッグスケールなバンドになっていたcoldplayの4作目。 正直言って、僕はこのアルバムに全く期待していませんでした。新境地だとか、コンセプトアルバムになるとか、そういうことばかり耳につき、さらにタイトルやジャケットもくどさしか感じ…

The Slip/Nine Inch Nails

ちょっと話題に乗り遅れてしまいましたが、このNINの新作は、なんと完全無料ダウンロード配信になってます。無料ダウンロードと言えば、「Ghost I-VI」に関してもそうでしたが、それは無料では一部しか聴けない上、ほとんどがインストの実験作。普段どおりの…

赤色群像・ベガの呼応・EVERGREEN

アルバム「LIFE」の先行シングル三枚に収められている、インスト曲三部作。 僕はいつもACIDMANのアルバムを聴くたびに、もっとインスト曲に本気出して取り組んで欲しいと思っていて、その思いはこのインスト三部作を聞いてより強くなりました。これ、すごく…

GAME/Perfume

ネットなどで一年前ぐらいからじわじわ話題を集め、ようやくお茶の間までブレイクが達した感のある、中田ヤスタカプロデュースのアイドルユニット、初のオリジナルアルバム。 僕は、中田ヤスタカの凄いところは、そのポップスでもテクノでもない、茶の間でも…

syrup16g/syrup16g

セルフタイトルを冠した、syrup16gのラストアルバム。 「ニセモノ」という、今までのシロップを全否定するかのようにはじまり、そして「これはこれで青春映画だったよ 俺たちの」と言ってのける「さくら」と続き、それからも、「つかめない」、「何一つ無い…

In Rainbows/Radiohead

画期的なリリース方法で音楽業界をかき回した、Radioheadの7作目。 混沌としたイメージの前作とは打って変わり、「In Rainbows」は相変わらず凝ったアレンジながらも洗練されていて、向こう側が見渡せそうな、透き通った音になってます。トムのヴォーカルも…

Oblivion With Bells/Underworld

5年ぶり5作目、正真正銘のフルアルバム。 「Crocodile」の音の感触から、「A Hundred Days Off」の緩い感じの作風の延長だと思って聞いてみると、驚きました。ストイックで、ダレンのそれとはまた少し違う、緊張感のある音です。絞った音量の電子音が、リズ…

Crocodile/Underworld

映画のサントラを出したり、iTunes限定シングル「JAL TO TOKYO」を出したりとそれなりに活動はしていたものも、正式なシングルとしては、実に5年ぶりになるUnderworldの新曲。待ちに待った、という感じです。 さて、そのシングルの「Crocodile」ですが、基本…

Minutes to Midnight/Linkin Park

(これは6/9に書かれた記事です。諸事情により日付を移してあります。) へビィなギターをポップなメロディとともにお茶の間にぶっこんだ、Linkin Park待望の3rd。 前作からかなり長いインターバルを経て届いた、このアルバム。大幅な路線変更と噂され、その…

The Boy With No Name/Travis

(これは、5/11に書かれた記事です。諸事情により日付を移してあります。) かなりの期間、活動を休止していたTravis。久しぶりの5作目。 前作目の「12 Memories」でシリアスすぎるメロディや、大げさな演奏など、少し自分達のよさを見失った感があったTravi…

Favourite Worst Nightmare/Arctic Monkeys

(これは、5/1に書かれた記事です。諸事情により日付を移してあります。) アルバムを二枚しか出していないのに、もうすでにサマソニヘッドライナーを任された、 超早熟UKバンドの2ndアルバム。 前作は、個人的には、とにかくここぞと言う時に挿入されるリフ…

平成風俗/椎名林檎×斉藤ネコ

映画「さくらん」のサントラでもあるコンセプトアルバム。 久しぶりの本人名義のアルバムですが、サントラで、斉藤ネコがアレンジ担当の全編オーケストラ導入。その上、セルフカヴァーがほとんどということで、あまり期待を抱いていませんでした。しかし、「…

リニア/ストレイテナー

ストレイテナーを聞いていると、暖炉の前でアンハッピーエンドの物語を聞かされているような、不思議な感覚を覚える。断片的で、かつ映像を喚起するような歌詞と、センチメンタルなメロディによるものかもしれない。 その感覚がこのアルバムでは、より強くな…

Make This Your Own/The Cooper Temple Clause

The Cooper Temple Clause(以下TCTC)というバンドを知っている人はどれくらいいるだろう。UKではかなり上位に食い込むらしいし、1stの頃はかなり期待の新人として名があがったはずなのだが、イマイチ知名度がないように思える。バンドとしてのポテンシャル…

A Weekend In The City/Bloc Party

1stアルバムが大成功したバンドにとって、2ndは大きな勝負だ。同じ路線で行けば、1stにあった衝撃は薄まり二番煎じと言われ、路線変更すれば、前の良さがなくなった失敗作といわれる。先行シングル「I Still Remember」を試聴した時、1stの特徴であった音の…

SILENT ALARM/Bloc Party

さめて、さめて、さめている。 冷めて、覚めて、醒めている。 UKROCKを切り裂く、bloc partyのデビューアルバム。 彼らの特徴と言えば、やはりその音の隙間、だと思う。かなり大きめに録音されたドラムに、断片的なギターとベース、そしてハイトーンなヴォー…

Home/Polaris

冬の透き通った空気には、Polarisの音がよく似合う。 ヘッドフォン奥の方でこぼれ落ちるように鳴るギターアルペジオ。 優しくて、柔らかくて、暖かい声。 いろんな音を太い一本の線でまとめるような、芯の通ったベース。 ゆっくりゆっくりと、時間をかけて進…

RADWIMPS4 〜おかずのごはん〜

おかずのごはんってなんだという疑問は置いておいて。RADWIMPS渾身の4thアルバム。 このアルバムは、歌詞をまとめて読んでみると分かるのだが、一つのきれいな流れをもっている。つまるところ、無理やりまとめて言えば、主人公が彼女から振られてしまってか…

Empire/KASABIAN

危ない危ない、これを聞かずに今年を終えるところだった。 そんなわけで、友人の勧めで知ったKASABIANの最新作である2nd。 相変わらず、音がいろんなジャンル(とくに今作はテクノやトランスなどダンスミュージックを強く感じる)のごちゃ混ぜで面白い。ヴァ…

Sensuous/Cornelius

僕はこのアルバムの前に出された二つのシングルを聞いて、実験性とポップさのバランスが素晴らしい、という旨を書きました。だから、今度のアルバムは、「Point」の路線のまま、よりポップになるのだろうと思っていたんですが、どうやらその予想は外れてしま…

涙のふるさと/BUMP OF CHICKEN

無茶苦茶クールなジャケットとともに(しかもこのロボット、メンバーで作ったオブジェだそうです)。BUMP OF CHICKEN、一年ぶりのニューシングルです。 CMで使われた「会いに来たよ」の優しくてちょっぴり甘いリフレインに、耳を奪われた人も多いはず。その…

セツナレンサ/RADWIMPS

最近英語詞の曲を交えるバンドが増えている気がします(ELLEGARDEN、ストレイテナーなど)。本当は聞いてもらいたいんだけど、日本語にするとどうしても刺激が強くなりすぎるから英語詞にする…そんな理由なんでしょうか。この「セツナレンサ」も、英語詞メイ…

Endtroducing.../DJ SHADOW

3rdが賛否両論の(少し否が多いか)、DJ SHADOW。その1stアルバム。 なんと全ての音がサンプリングによって作られているアルバムで、ギネスブックにも載っています。 どうしてもサンプリングで作られたアルバムと言われると、素人考えでは「リズム主体でそれ…

ELEVEN FIRE CRACKERS/ELLEGARDEN

オリコン初登場1位。その勢いはとどまるところを知らない。エルレ待望の5th。 「Opening」のギターノイズの唸りから、いきなり頭の芯にガツンと響くギターが聞こえてきて始まるこのアルバム。今までのELLEGARDENとは少し異質だ。聞こえてくる音は重く、生々…

BERSERKER TUNE/ストレイテナー

(画像が出ない…) 今回は久しぶりに、ROCK色全開。そんな前評判に、期待を抱いて買ったシングル。 なんというか、思った以上に異端で、面白いことになってます。 まずタイトルの「BERSERKER TUNE」。「KILLER TUNE」の続編で、今度は歌詞の頭文字がL〜Zまで…

Into the Blue Again/The Album Leaf

もう一度青の中へ。 とても格好いいタイトルとともにリリースされた、The Album Leafの新作です。 前作の流れを汲んだ「The Light」からはじまったかと思うと、チープなリズムが聞こえてきて、ゆるいキーボードが鳴り始め、渋めのヴォーカルが乗る。そんな「…