この寝顔を遠い向こうに奪うだけ・・・(Flava/SUPERCAR)

どうしてだろう。願ったって、願ったって。この笑顔を遠い向こうに奪うだけだった。何かが自分の中で歪んでいる感覚が、自分の人生がメキメキとひずんでいく音に耳を澄ますのが、楽しくて仕方なかった。でも、それは最初だけだった。外れそうで、外れきらないねじは、いつしか苦痛でしょうがなくなった。それでも何かを失うことは怖すぎた。たったひとかけらだとしても。だから曖昧に逃げた。でも曖昧は、猫じゃない僕を苦しめた。不透明で向こう岸が見渡せないくらいの濃い霧のように、僕を苦しめた。曖昧、曖昧、曖昧。


いつしかねじは完全に外れた。僕はひとかけらを失うことで自由を得た。
あんなに嫌いだった自由なのに。今は・・・


「これから僕ら、大人になろう。たまには後ろ、振り向きながら。」(PLANET/SUPERCAR)
さてと。






追記(8/20)・・・
↑の散文詩とも、夜に書いた手紙とも、日記ともいえない抽象的な文の羅列は、日常に大きな変化があった僕が、胸に抱いたどろどろした気持ちを、具体性を極力排して書いた自己満足の結果です。まあ消してもいいんですが、自身への戒めの意味も込めてとっておきます。この煮え切らない気持ちは、7/17の(no title)という詩でもう少しロマンチックに表現してみたので、時間に余裕のある方は、そちらもどうぞ。