夏旅行からの帰還(長い夜、短い記憶)

もう少し印象深い出来事の詳細を。


一日目は・・・まあ、19、20、21歳が揃い踏みで「けいどろ」や「だるまさんが転んだ」をする姿も圧巻だったけど。やっぱり僕は夜の星空を皆で寝転んで見たときが・・・よかったな。中学校の自然教室みたいで。明け方の空には、オリオン座が、恥ずかしそうに隅っこにたたずんでいて、カシオペア座はシャープな姿で。月は透き通って白くて、都会の濁った月とは違って。


ただ、中学の時と違うのは、僕が適度に大人になったこと。ある女の子の「はあ、ずっとここにいて、星見たりけいどろして暮らしたい」という発言に、ただ、「飽きるよ」とごく自然に言えてしまう自分がささやかに悲しい。・・・でも流れ星を見るまでは、ホテルに帰らない・・・と思ったのは月並みに子供らしかったかも。しっかり一個見ました。願いをかける気には、なれませんでした。それでもなんか物足りなくて、今度は一人で「BA BA TI KI DI DO」を聞きながら星を見て歩いたら、まるで星が歌っているようで、星空に本気で吸い込まれそうになって。本当に、Sigur Rosはこの星空のために作曲したんじゃないかって、思いました。凄かった。ちょっとだけ、寂しかったけど。


二日目は、みんなの死に姿が凄かった。あの人はああやって、この人はこうやって、皆限界を超えて死んでいきました。何で死んだかは言わずもがな・・・分かりますね?


僕と飲んでいた女の子も、「君はもう飲んじゃだめ」と多少ヘロヘロだった俺から酒を奪い、どんどん飲んでいって、トイレに行ったきり帰らぬ人に・・・気付いたらいろんな人に介抱されてました・・・もう少し止めるべきだったなあ。あとから聞いたら記憶が曖々昧だったそうな。


もうそろそろだなとなんとなく思い、宴会場を抜け、誰かをさそって星を見に行こう・・・としたら、とある男の子が部屋のベッドで死にかけてました。・・・三ヶ月ぶりに人の介抱をしました。太陽出ちゃいました。僕のセンチメンタリズムは一日目だけで露と消えました。代わりにささやかな友情一個獲得。その子は理性を取り戻し、僕はやっと自分の部屋に帰ると、今度はこれこれしかじかの理由で、体が冷えきって、ある女の子が皆に湯たんぽであっためられてました・・・。その子をあっためてる子達と、夜を語らいました。何か知らんけど、いやまあ知ってるんだけど、俺は結論的に「そば」メールの女の子に「性格変えろ」と言われました・・・アレ?何だコレ??


そんな感じです。夏旅行。そういえば、僕の知る限りでは、新カップルは誕生してません。これはちょっと意外。まあでもそんなもんかな。あと、上の文に「女の子」という代名詞が微妙に多いという感想を持たれた方がいるならば、それは、気のせいです。はい。実際そんなに女の子と過ごしたわけではないですから。夏旅行レポート、以上です。