100s“The Tour of OZ#”in Zepp Nagoya

ポケパークに行くと思われる親子連れとすれ違い、いざ会場へ。できたばっかりなのか、とってもキレイな会場でした。ただ、ところどころにある柵みたいなのはいらない気がしたんだけど。Zeppはみんなそうなんだろうか・・・


たくさんのライブTシャツを見て「よし、このライブがよかったら買おう」とか意味分からない決意を胸に、100sメンバーの選んだBGMを聞きながら、始まりを待つ。


・・・すると中村君以外のメンバーが入ってきて、「OZⅢ」からライブは始まる。テンションがじわりじわりとあがっていき、ついに中村君入場。アルバムの流れどおりに「光は光」が始まる。中村君の特徴的なハイトーンボイスを生で聞くのは、なんかちょっと感動。


ここからは、『OZ』の曲を中心に展開していく。個人的にこれを聞くために行ったといっても過言ではない「Honeycom.ware」も比較的早い段階で聞けて、イントロにはときめいた。けど、ちょっと「ライブ向きじゃない曲かもな」とも思ったり・・・基本CDに沿ったアレンジだったから、それなら自由自在に音を重ねられるCDに分があったかも。とはいえ、前半聞かせる系、後半盛り上がり系の曲を配し、いい感じにライブは進んでいく。池ちゃんのMCもはじけまくっていて、凄く面白い!!宣言どおりどんどんアフロが乱れていくし(笑)中村君も「コメダ珈琲トークとかしちゃってよくしゃべる、しゃべる(ここら辺の詳しい話はツアー公式ブログに詳しく載ってます)。今時こんなに暖かい雰囲気のバンドは珍しいなあ。本当に仲いいのがひしひしと伝わってきましたよ。


ただ、アンコールまでの『OZ』の曲群は、いまいちパンチが足りなかった気がした。そのなかで印象的だったのが「新世界」。きれいなアルペジオが会場を包む。・・・でもこれも名義的には「中村一義」なんだよなあ。どうも『OZ』のいい意味での「聞きやすさ」が、「ライブではパンチ力の無さ」になってしまった部分があって、それは少し残念でした。ただ、CDではぼやけていた歌詞が、ライブでは逆にしっかり聞こえてきて、『OZ』の隠し持つメッセージ性を感じられたのはよかったけどね。


で・・・本当に凄いのはここから!!アンコールで「またあした」が聞こえてきた時は、もう終わり的な雰囲気が漂って、不完全燃焼だよーとか思ったけど、終わらなかった。このあとの「グレゴリオ」「君ノ声」「1,2,3」の『ERA』コンボ。やばい。ライブで短いけれど濃い「グレゴリオ」が聞けたのはうれしかったし、「君ノ声」のラララの合唱は感動した!「皆さん歌がうまい!!」って中村君もほめてくれたし。ただ、みんなの歌声が小さいよ・・・もう少しまわりの人に歌って欲しかったな。「1,2,3」はみんなでぴょんぴょん跳ねて、指で数字を出していく。楽しいなあ。


でも「あの曲」を聴けてない。アンコール2で「バハハイ」をみんなで歌った時に「今度こそ終わりかな・・・」とあきらめかけたら「『あの曲』をやらなきゃ帰れないよね」と中村君。やってくれましたキャノンボール。イントロを町田君が間違えたけど、中村君の声も限界に近づいてたけど、そんなのぜんぜん気にならない。やっぱこの曲の持つポジティブな力はすごい。全然嫌味じゃないし、胸にすうっと入ってくるし。曲の持つ勢いと、胸の内側から湧き出てくる暖かい高揚感が一体となってもう、凄いことに。会場も一体となって・・・もうこの一曲だけでも、このライブに来た価値があった!!最後の最後で最高でした。途中から頭の片隅に「いつ『キャノンボール』やるかな」っていう思いが常にあったからな・・・それも、最後の一曲を際立てた原因かも。でもきっと、それは僕だけじゃないよ。「中村君あといっきょくー!!」ってライブ終わりそうになるたびに叫んでいた人いたもん(笑)


というわけで、終わりよければ全て良し、前半感じた少しの不満も吹き飛ばす、アンコール以降のおかげで素晴らしいライブでした。終わりそう・・・って何回も思わせて、「グレゴリオ」と「キャノンボール」で吹き飛ばすのは狙ったのかな。だとしたら凄いな。Tシャツもしっかり買いましたよ。でっかく100sって書いてある青いやつ。着れないけど。


アルバム単位では一番好きな『OZ』より、中村一義名義の曲のが、力があったような気がしたのは・・・ちょっと不思議で微妙でしたけど・・・それを補って余りあるほどのライブでした。最高!!また来るって言ってたから、次も行きますよ。ちょっと恥ずかしいあのTシャツを着て。きっと。