村上春樹と江國香織

村上春樹の長編は、だいたい読み終えてしまったんで、最近、江國香織を読んでます。こうやって同じ作者の小説を続けざまに読むのは、僕の癖みたいなもので、つまりは一度浸った世界は隅から隅まで見ないと気が済まないという・・・今日は「落下する夕方」を読み終えました。感想は書くかもしんないし書かないかもしんない。


なんとなくイメージとして、村上春樹江國香織の世界観は似ている気がしてたんですけど、全然違いました。饒舌な文章とともに、うっとりするぐらいの非現実世界に連れてってくれる村上さんに対して、鋭い文章で、ときどき読んでいる自分自身をフラッシュバックさせる、厳しさをもった江國さん。まあつまり・・・


読んでて夢見心地になって、気持ちいいのは村上春樹
読んでてドキッとしたり、ゾクッとしたりするのは江國香織

「恋愛っていうんじゃないことは、自分でももうわかってるんだ」
「恋愛じゃなかったらなんなの?」
「執着」

ドキッ、とした。(上の文章は「落下する夕方」より。会話の合間は省いてあります。)