Be My Last/宇多田ヒカル

Be My Last
このシングルはあまり売れなかった。そのせいか、「宇多田ヒカルも落ち目かな」って言葉がまわりからちらほら聞こえてくる。


この曲を、フォローする気はない。確かに歌詞は断片的だし、その上うまくメロディに乗っかっていない。その埋め合わせには、「あーあーあー」という言葉にならない言葉がしつこいくらいに入っている。いつもの宇多田のように、自分の中の感情を、いい意味で軽く、オシャレに消化して歌えていない。消化不良。どろどろしていて、重い。


でも、僕はこの歌が大好きだ。


どろどろした感情が、悲しみが赤裸々に溢れていて、救いがなくて、「あーあーあー」という声が悲鳴みたいで・・・そんなこの曲は、やたら今の俺と同調する。


たまにそういうことがある。明日の朝も、きっと、この曲を選んで再生ボタンを押す自分がいる。