Mew at 名古屋CLUB QUATTRO

名古屋CLUB QUATTROってパルコの中にあるんですね・・・知らなかった。パルコ自体は良く行くのに、全然気付かなかったなあ。で、この会場は初体験だったんですが、凄く気に入りました。わりと小さいし、雰囲気がバーみたいで格好いいし。あの可愛いプリントの、MewTシャツを買い、怪しい音楽とともに(途中マイブラのLoomerが流れたりもしました。やっぱりMewシューゲイザーといえるのかな)じっくり開演を待ちました。ちなみに、女の子が多かったです。8:2ぐらい(苦笑)。メンバーがみんな、わりと格好いいしなあ・・・分かるんだけど、ヴィジュアル系バンドじゃないんだし、もっと「ちょっとひねくれたロックファン」の男の人・・・来てくださいよ。


いざ開演。2ndの中のシンセの一部分が聞こえてきて、最初はアルバムと同じ『Circuitry Of The Wolf』から。ヨーナスは、本当にCDそのままな透き通った高い声をしていて、その美しい声と、幻想的なバックの映像で、しょっぱなからMewの世界にしっかり引き込まれまてしまいました。映像は少し気味悪くて、少し可愛い感じ。楽器を持った猫とかリスとかでてきたりね。曲の盛り上がりでは、疾走感を増すのにも一役買っていました。


2ndの流れが頭に染み付いていたので、どうやって1stの曲と織り交ぜていくのか想像がつかなかったけど、実に自然に『Chinaberry Tree』から『Am I Wry? No』へ移行。うまい。いきなりの名曲『Am I Wry? No』に会場の温度が一気に上がる。しかもそのあとに、格好いいつなぎを経て聞こえてきた『156』が、静と動がよりはっきりしたアレンジになっていて、凄く格好良かった。意外な曲に感動させられたなあ・・・個人的、前半のハイライト。


その後も充実したライブは続く。2ndの曲では、曲同士のつなぎの部分も、しっかりやってくれてよかったです。『She Came Home For Christmas』では個人的な事情から切なくなったりもしました(笑)あ、ちなみに『White Lips Kissed』は日本語Ver.の『白い唇のいざない』としてやってくれました。歌詞を印刷した紙を持って。ヨーナスの日本語の発音はきれいで好きです。ただ、改めて聞くと、日本語Ver.は歌詞がイマイチだな。誰が考えたんだろう・・・


そして、気になるシメの曲は・・・アンコール前のラストが『Louise Louisa』。本当のラストが『Comforting Sounds』でした。まあ予想通りかな。『Louise Louisa』は凄くライブ栄えして、CDより何倍もよかった。ドラムが鳴り響く部分(ちょっとSigur Rosを思わせる)は圧倒的な迫力だし、ヨーナスの声とシンセだけになるラストは胸がいっぱいになる。アンコールは絶対来ると思った『Apocalypso』で大いに盛り上がり、意外だった『Symmetry』(女の子の声はテープ)で落ち着いたあと、定番の『Comforting Sounds』。この曲が聞こえてきたときは「もう終わりかあ」と寂しくなり、あの音の洪水に、ずっと飲まれていたいな、と思いました。


とにかく素晴らしいライブでした。フジロックを除けば、余裕で一番よかったライブです。まだ2枚しかアルバムを出してないバンドだから、聞きたかった曲は大体全部聴けたし。メンバーも仲良さそうでした。特に『Special』後のMCでの、下ネタ満載の会話が、なによりそれを証明しているようで・・・うん、多分アレは下ネタだよ。だってやたら「Sex(y?)」って聞こえてきたし。まあ、仲のいいのはいいことですよね。


あとは、Mewってドラムが特徴的だということを、ライブ行ってさらに強く感じました。攻撃的なドラムが、幻想的な曲調にいいアクセントを与えてる。やっぱロックにリズムは重要だ。


これからもちょくちょく来日しないかな。凄く充実したライブをありがとう。