2005年の終わり。

べたべたに、紅白歌合戦を見ながら、今年の終わりを迎えつつあります。長澤まさみは可愛いけど、髪形が微妙だ。あ、氣志團面白いな。


さてさて、今年も終わりですね。大学受験という、大きな大きな節目があったわりには、そのことを大きく思い出すわけでもなく、なにか遠い過去のように思われるのは不思議なものです。そうそう、昨日のサークルの飲み会で、懐かしき、例の自習室塾で仲良くなったある女の子に会いました。世間って狭いですね。久しぶりにいろいろ話せてよかった。浪人している友達には不謹慎なんだけど、「あの頃はあの頃なりに、充実した毎日を送っていたよね」って話してました。明確にやるべきことが与えられていた毎日。懐かしい。今年のこととは思えない・・・そう、僕にとっての今年とは、大学生という身分が所有する、自由という名の束縛と戦った年でした。ちょっと格好つけすぎました。スイマセン。


そんな中、ライブという体験は、僕にとって貴重でした。文化レベルだけは上がったのかもな。SUPERCARの解散という悲しいニュースから、スタートした音楽ライフ。それでも、Fuji Rockという夢の世界の体験、Sigur RosMewの新作、Röyksoppの出会い。なかなか充実した音楽ライフを過ごせたし、昨日届いたTHE STROKESの新作「FIRST IMPRESSIONS OF EARTH」が、なかなか良さげで(みなさんシングル「JUICE BOX」聞きました?最高ですよ!!)、来年の音楽ライフのいいスタートも切れそうです。うん。


読書も、今年は西尾維新と(昨日の日記にそのランキングも追加しておきました。良ければ読んでみてね)、村上春樹(の長編)を読破できたし、友達になった女の子との貸し借りのおかげで、他にもたくさんいろいろ読めたしで、なかなか充実してました。来年はとりあえず「いま、会いにゆきます」と「博士の愛した数式」は読んでおきたいです。


さて、そんなこんなで今年は終わります。失ったモノと得たモノを天秤にかけてみれば、失ったモノの方に傾く気がしますが、まあそれはいつものこと。

「私はこの部屋にあるもっとも神聖な書物、すなわちアルファベット順電話帳に誓って真実のみを述べる。人生は空っぽである、と。しかし、もちろん救いはある。というのは、そもそもの始まりにおいては、それはまるっきりの空っぽではなかったからだ。私達は実に苦労に苦労を重ね、一生懸命努力してそれをすり減らし、空っぽにしてしまったのだ。・・・(後略)」

風の歌を聴け」の中の、架空の作家「デレク・ハートフィールド」の言葉です。まあ、ニヒルに人生を知ったような口聞くのは、若干19歳の僕には早いでしょうが、許してくださいな。だって・・・「実に苦労に苦労を重ね、一生懸命努力してそれをすり減らし、空っぽにしている」ってその通りな気がしたんだよ。この頃、いろんな人に「変わったね」といわれる気がする。昨日も、その久しぶりに会った女の子に「so-naサマ(何故かその娘には様づけで呼ばれる)は変わったって、○○とが言ってたよ」って言われたし。確かに、服には多少なりとも気を使うようにしたし、髪も染めたけどなあ。その言葉が、外見だけじゃなくて中身まで「変わったね」と言っているんだったら、それは紛れもない喪失な気がするし、そうであって欲しくはないなって思います。



・・・まあ、いいや。



さて来年はどんな年になるんでしょうね。よく「来年こそはいい年に」って言葉があるけど、僕はコレについては信用してなくて、そんな世界全体で見れば凶悪犯罪とか、悲しいことが起こらない年なんてあるわけがないんだから。だから僕はこう願います。「来年も、今年のように、空っぽで、切なくて、でも楽しい年でありますように。そして、せめて僕の目の届く範囲では、大きな悲しみが起こりませんように」・・・ちょっと自己中でもあるけどね。僕の器はせいぜいそれくらいかな。


では皆さん。良いお年を。来年もこのブログをよろしくね。新年は、とりあえずプロフィールから変えてみたいと思います。いつまでもSUPERCARの解散で、くよくよしてるわけにはいかないからね。


最後に、さりげなく一番上の部分に、タイトルとは別に、「素敵な歌詞」の断片を掲載していたんですが(見ている人は見ていてくれたみたいですね)、それの今年一番はコレです。

もしも 君に会わなければ もう少しまともだったのに

スピッツ「Holiday」(アルバム「ハヤブサ」収録)より。まあ、僕にもいろいろあったのですよ。でも誤解しないでね。この歌詞はあくまで一部。そんな会わなければよかった良かった「君」を朝から夕方まで探したりする、曲調も軽い、可愛い曲ですから。


では、この辺で。読んでくれた人、ありがとう。そして、さよなら2005年。