白紙

髪の毛整えて、ネクタイ締めて、しっかりとした服装で待っていたのに。
計画も立てたし、準備もしっかりとやったのに。



時間になっても、君は来なかった。



仕方がないから、電話をかけた。無機質なコール音、君は電話に出なかった。
変わりに出たのは君の母親。どうやら具合が悪くて、39度も熱があるんだって。
今日は無理か。折角個室で二人っきりになれたはずだったのにな。






そんな感じで今日の塾講師は休講扱いでした(思わせぶりなタイトルと文にだまされてくれました?嘘は言ってませんよ)。もういい加減にしてって感じですよね。しかも明後日は彼の入試の日なのに・・・。タイミング悪いなあ、本当に。受かってくれるといいけど。


ところで、最近僕の生活はぐだぐだです。まあ、最近新婚生活なんですけど、相手がお姫様だから王子業務とかが意外と大変だし、こんなんだったら仲間達と悪を追ってたあの頃のが充実してたなあなんて思います。世界を平和にしたのはいいけれど、それからの生活がマンネリ化してなんかつまんないですよ・・・あ、これドラクエの話です。世界を平和にした後の主人公は今頃こんなことを考えてるのではないかと、思ったり。


と、意味もなく二回フェイントをかけてみました。まあつまり暇を持て余す日々を送ってるってことです。ちなみにほぼやり遂げたドラクエⅧですが、前作Ⅶよりシンプルだし、まあいつものように「魔王があらわれてそれを倒す」っていう大いなるマンネリを楽しめる良い作品だったと思います。FFみたいにストーリーがごちゃごちゃしてないぶん、「冒険」という非日常をしっかり味あわせてくれました(どっちかというとFFは映画のストーリーを追ってく感じ)。最初ほど、3Dのフィールドにも違和感を感じなくなったし、「らしさ」を意外としっかり残してくれていたので好印象です。
ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君

そういえば昔は音楽よりもゲームが好きだったなあ。将来の夢は「ゲームプログラマー」とか書いていた。正直、今の大学でやってることから考えて、本気で願えばその夢叶えられるような気がしますが、別になりたくないです・・・。昔の僕って勘違いしてたんですけど、やりたいのは「ゲームデザイナー」のほうだったんですよね。で、そうなると求められるのは勉強とはまったく別分野な才能。キャラクターの造型、世界観の構築、みんなの気付いていないアイディア。


きっと無理でしょう。僕はすぐ、そうやって見限るんですが、クリエイティブな仕事っていうのには、今でも多少のあこがれがあります。とある少女漫画から引用すれば「自分無しでは存在しない『何か』があるんだということを知りたかったのかもしれないね」、みたいな。何かを生み出すというのは、時には苦痛だって伴うけれど、やっぱり楽しくて、それを経て生み出されたものは、とっても愛おしい。だから僕は、このブログの文章を書くことも、音源を作るのも好きなんでしょうね。


と、塾講師とドラクエで油断させてから、いきなりまじめな話に移行して、あなたの心の柔らかい場所をくすぐろうと頑張ってみましたが・・・どうでしたか。しかしまあ、夢ってのはいったいなんなんでしょうね。やりたいことはあるのに、なりたいものがない僕はどうすればいいのかな。最近流行りのポップソングで、驚くほど薄っぺらく語られてる「夢」の、本当が知りたいな。





強く望むものを 書いた紙があれば
それがそのまま乗車券として 使えるらしい 使えるらしいんだ

夢の先なんて 見たくもないから

「乗車権/BUMP OF CHICKEN」より

ただ名前を呼んでくれるだけで いいんだよ
ねえ それだけ 忘れないで

「夢の飼い主/BUMP OF CHICKEN」より