Re-birth

ありがとう、魔法の言葉は力をなくしたよ。
今ここに、そっと線を引いて。


僕はその向こうに行く。
震えながら、不安いっぱいになりながら。



一番大切なものは何?
もう一度思い出してみて。
今度はもう少し、素敵な答えが見つかるでしょ。



ただの言葉になったそれを、何度もつぶやいてみた。
少しだけ戸惑うように浮かんで、夜の中に溶けていった。


いつまで繰り返しているの。
もう繋がらないのは分かっているんでしょ。
先に行くよ。



一番大切なものだったのかな。
でも、もう線の向こうに来てしまった。
昨日の僕はもういないんだから。



ありがとう。
ありがとう。
大嫌い。
おやすみなさい。












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