電車男スペシャル

久しぶりにTVの話でも。電車男の特別編ドラマ「最後の聖戦」とやらが放送されました。
(見逃して、これからDVDで見ようなんて思っている人は読み飛ばしてください。)


確か「ドラマ版電車男」は、前にも蛇足のようなスペシャル番組があって、(ギター男がどうとか)それには失望した覚えがあるんで、今日のも見ようかどうか迷っていたんですが。しかし、小栗旬が(ちらっとでも)映るからと、彼のファンの母がしっかり見る気でいたので、まあ僕も久しぶりに陣釜さんでも見るか…と、見ることにしました。ちなみに陣釜さんという、ドSの極みなキャラについて書くと、いつもこういう弁解をしてしまうのですが、僕は断じてMではないです。というかドS云々より、彼女は明らかにドラマの美味しいところをかっさらっていく、ある意味ずるいキャラだから、きっとエルメスよりファンは多い…はず。


それはともかく内容ですが、なかなか面白かったです。


途中のタヒチで黒真珠を探すエピソードは、別に無くしても話は成り立つなとか思ったりもしましたけどね。でも、これだけまぬけなサブエピソードを絡めて、笑わせつつも最後はちょっと感動的に締めくられたら、もう文句は言えないです。


クライマックスで、例の小栗旬君は、ハッキングという大きな見せ場を持っていたのですが、そのハッキングで成し遂げたことが、ただ匿名掲示板を会場に映すことだった。そんなところが、このドラマらしくて良かったなあ。


ところで、匿名の人との文章交流というのは、掲示板やブログが広まったごく最近に起こっている事だと思いますが、意外と匿名の人の書き込みというのも威力を持っているものです。誰だかわからない人の「面白い」という言葉がどれだけ、文章を書く気を起こさせるものか。もちろんその逆もあるんですが、電車男というのは、どちらかといえばそのいい面を搾り取った話で、見るたびにパソコンの世界も、まだ捨てたものじゃないなと思ったりします。


あれ、最後ちょっと重い話になっちゃったな。


そうそう、陣釜さんは今回もちゃっかり、格好よかったです。期待を裏切らない役回りですね。
それと冒頭。秋葉が観光名所になりつつあることに関しては、なんか本気で同情しちゃいます。きっと本物のヲタクさん達は、自分だけが知っていたアーティストが売れ始めてしまった時のような、切なさを抱えてるのでしょうね。