甘い甘いお話

はーい、今日はみんなにのろけ話をするよ。
僕が、「ALWAYS 三丁目の夕日」の淳之介に瞳を湿らせてた時だった。
ベタなんだけど、画面とか凄い綺麗で、もうあれはうるうるしちゃうよね。
恋愛モノには強いけど、子供には弱いんです僕。


その時、電話が鳴った。彼女からだ。
これはきっと、「私も三丁目の夕日見たよ、泣けたわー」とかいう電話だと思った。
そうしたら、「紙とペンを持って」っていうから…なんだろう、次のデートの予定でも決めるのかな?


「『他者理解について、必要なことはどのようなことだと思いますか』
…このレポート今から30分以内に400字以内で書いて!参考にするから」


いきなりレポート作成を依頼されました。これは予想外です。正直言ってひどく予想外。
仕方がないので、ここにちょっと駄文でも書いてみようと思います。
まあようは400字埋めればいいんだろ。たかが400字。先生、俺書くよ…



他者理解、それは相手との距離を知ることだと私は思います。ここでいう距離というのは、相手が心地良いと感じる心の距離のこと。それは人それぞれが持っていて、それぞれ違うものです。どうしてもこういう話では、腹を割って話すとか、思い切って自分の方から近づくとか、そういう話になりがちです。確かにそれは相手を理解することにおいて重要であることは間違いないです。相手が近づいてこなければ話さない人ばかりでは、この世にコミュニケーションが存在しなくなってしまうのですから。しかし、ある程度仲良くなった相手をより深く知ろうと試みた場合に、ただ無理やりに距離を縮めようとするやり方では、結局うわべだけしか分からない。むしろ、人間誰しも持つと思われる「触れられたくない領域」「一日のうちに欲しい自分の時間」などを知り、お互いが心地いいと思える距離をそれぞれ取り合うこと。それこそが他者理解ひいては円滑な人間関係に繋がるのではないで


…プルルル…プルルルル…ガチャ。


「もしもし?」
「あー今書いてるからもう少し待って」
「ゴメン、今自分で書き終わったからさあ。もういいよ」
「はあ?」
「あーでも、他者理解について考えるいい機会になったでしょ?」
「はあ?ちょっとさあ君さあ…(以下あまりに甘い言葉になるので自主規制)」



というわけで、約15分で書いた上の文章は、
一人称を「私」にしたところとかに頑張りと気持ち悪さがにじみ出ている僕の文章は、
無残に何の意味ないまま散ったのでした。
いや、待てよ…彼女の友達がここ見てるよね。多分同じ課題を抱えてるよね。
もしよろしければ、パクって頂いて構いませんのでよろしくお願いします。
むしろパクってください。淳之介の短編を盗作した茶川竜之介のように。


と鮮やかに「ALWAYS 三丁目の夕日」の話題に戻ったところで今日はおしまい。
あまりに甘いのろけ話だったので、反感を買っていないか心配です。それではまた。