12月11日、晴れ。

今日は、スーツを着て成人式の写真を撮りに行った。
残念ながら僕の祖母は僕をイケメンだと勘違いしているので、
その勘違いに少しでも答えるため、朝からワックスを駆使し、髪型をかなり頑張った。
その上写真館に着けば、ポーズ、重心、視点、表情などを細かく指定され、
自分にあまり興味がない僕は、異常に精神体力を使ったのだった。
多分僕がグラビアアイドルになったら、精神崩壊を起こすんじゃないかな。


そのあとは、火曜日のテスト勉強の為に、図書館へ。
「RADWIMPS4」ばかりをリピートしつつ、カリカリとラプラス変換をこなしていく。
そして閉館時間。帰りの電車まで少し時間があり、コンビニに立ち寄った。
本日三回目の「セツナレンサ」が終わったら一旦イヤフォンを外す。リアルの新刊を読むためだ。
すると、店内に聞き覚えのあるイントロが響き渡る…これは、「セツナレンサ」。
音楽が、僕の内側から外に飛び出していったみたいで、少しだけ幸せな気分になる。


高橋の彼女が好きだ。見るからにすぐ離れて行きそうだったその娘は、また病院に顔を出す。
大して可愛くないはずの、彼女が目に涙を浮かべた一コマ。キレイだと思った。
高橋も同じことを考えていたんじゃないだろうか。


リアル (6)






ねえ、日記ってこんな感じに書くんだっけ?
ちょっと待って、今思い出すから。


ああ、そうか。そうだったよね。
僕はただ自分のために、文章を書いていたんだった。
すっかり忘れてたよ、ごめんね。