病み上がり

たとえば透君が山のような
それはもう足下まで溜まって身動きできないほどの
洗濯物に囲まれてしまったとしましょう?
しかも洗濯機がなくて一枚一枚手で洗わなきゃいけない
透君は途方に暮れる
さて透君はどうするべきか


…とりあえず足許にあるものから
洗濯してみるといいかもね
そうやって一枚一枚洗っていけば
なんだかあっけないくらいにアッサリと
お天道さまがのぞいていたりするものだから

フルーツバスケット8巻より)



久し振りに酷い風邪を引いて、今日やっと、一日中眠る生活から脱出できたso-naです。
しっかり春休みの出鼻を挫き、旅行の予定すらかっさらって行った風邪。
何が原因かはよく分からないけれど、そんな中でもうすぐ完結するフルーツバスケットの、
紫呉兄さんの台詞が頭に思い浮かびました。
これは進路を考えると不安になる透君にかけられた言葉だから、
状況的にはまったく違うんだけれども。


これもしたいあれもしたいって、洗濯物をばら蒔き過ぎて、
自分でそれに足を取られちゃったのかなあ?


春休みに柄にもなく、目標を持った。何もかもやろうとした。
ブログもライブも旅行も遊びも読書もテニスもゲームも音楽制作も何もかもやろうとした。
そういえば僕は、高らかに目標を掲げて、ガツガツやるタイプじゃなかったのに。
受験生の時すら、目標はなるべくうやむやにして、
取り敢えず目の前の問題を解くのに集中したんだったっけ。


今も、mixiでの友達のスノボ報告とか見てると、
俺も乗り遅れたぶん何かしら動かなきゃって、
春休み充実させなきゃって焦るけど、
そうやって焦ってあの日に風邪がぶり返したんだったなあ、と深呼吸してみる。


音楽聞きたくなったら音楽聞いて、
彼女に会いたくなったら会って、
友達と話したくなったら話して、
テニスしたくなったらして、
ブログ書きたくなったらブログ書いて、
本を読みたくなったら読んで、
バイトの時間になったらバイトに行こう。


目標は、ただ一つ―――早く寝ること。小学生みたいだけれど、とりあえずはそれだけ。
俺の春休みは、そんなんでいいや。