美術館と空気感

最後の最後で滑り込みセーフといった形で、愛知県美術館に行ってきました。
ここで知ったかぶりして、いろいろ書くのもなんなので簡潔に言うと、まあそこそこだったなあ。
モネとルノワールに期待したんだけれど、それぞれ一つずつしかなかったので、
物足りなかったのは否めないところ。モネと言えば、「印象・日の出」が中学生の幼心にも、
なにかしら響いた作品だったのであれは死ぬまでに見ておきたいなあ、とか思います。
今度はダリが来るみたいなので、それも見に行こうっと。
きっとナルシストダリのことだから、いかにもダリダリした絵が見れることでしょう。
ダリといえば、親に連れられていった豊田美術館で、
フランスパンの絵がやたらエロティックだったのが印象に残ってますが、さて。


その月の、その場所に、その空気ってありますよね。
例えば、僕はこの時期に夜の金山を訪れて、なんともいえない生暖かい空気を吸い込むと、
彼女に告白した時のあの感じを思い出します。
夜の金山で、ベンチに二人で座って、まだ付き合ってもいないのに手をつないだっけ。
そういう印象的な場面って、その時の空気の匂いとかが頭に残っていて、
似たような時期にその場所に来ると、頭の中にふっとイメージが通り過ぎる。
そして、意味もなく切なくなったりするというお話。
普段意識していないはずの、その場所の空気、その匂い、その質感。
それを覚えていて、思い出すというのはただの感傷なのかもしれないけど、
僕はあると思います。心が覚えている、その場所だけの空気。


と、春らしい感傷的な記事をこぼしたところで。
Bloc Partyの詳しいライブレポは、明日また書きます。おやすみなさい。