love the world/Perfume

love the world(初回限定盤)(DVD付)

サビの「あきらめないで 大切な」がポリリズムの「くりかえす このポリリズム」のメロディに似てるなあと思ったタイトル曲はともかく、僕はB面曲の「edge」が凄く好きです。友人に「so-naはB面の曲のが好きかも」と言われて、そのまんまだったのが若干悔しいですが、この曲は凄い好きです。特筆すべきはその歌詞。


基本的には言葉遊び的な、いかにもダンスミュージックにつきそうな歌詞ではあるんですが、突然出てくる誰だっていつかは死んでしまうんでしょというフレーズの冷たさ、そして死についての実感が伴ってない軽さが、いかにも現代的*1で、すごく好きです。


さらに、中田ヤスタカの歌詞の多くでイメージされるのは「うまくいってないわけではないんだけど、ちょっと冷めてしまって、でもそれもまた悪くない」ぐらいの絶妙な距離をもった関係で、これもまた、現代っぽい*2気がする。男のほうが話を聞いてないところとか、まさに。


僕は今回の歌詞から、冷めた男女の会話が思い浮かびました。最後は「I loving you...」とつぶやきながら、ナイフを持ってうしろに立ってるというのもありですね。それじゃあ某アニメの世界ちゃんか。ちなみに死ぬわと聞こえる歌詞は、実はsee new worldなんですけど、ここは明らかに狙ったダブルミーニングなので、あえて最初に自分が聞こえたようにしてみました。


とにかく、「edge」を聞きながら、中田ヤスタカの曲がいかにも「今っぽい」と言われているのは、その歌詞によるところが多いんじゃないかな、ふと思ったのです。そういえば、曲自体はアレンジにしろメロディにしろ、今までになかったわけではないからな(ポップスとダンスのバランス感は絶妙だと思うけど)。彼の曲にある現代的*3な冷めた感覚は、実は音よりもその言葉によるところが多い、というとちょっと強引かな。とにかく、「edge」が僕は好きです。

*1:僕がこの言葉を使うのはどこか滑稽なのだけど

*2:僕がこの言葉を使うのはやっぱり滑稽なのだけど

*3:うーん、また使ってしまった