無印Born Slippyを探せ!

つながりの広さに定評のある友達がいて、彼がDJプレイのためにクラブ系の曲も聞きたい、
具体的にはBorn Slippyとか聞きたいとmixiで呟いていたので、
ここは僕の出番だと思って、Born Slippyの僕の持っているversion違いを手当たり次第、
すべて真空パックしてプレゼントした。


さてここで説明しよう、「Born Slippy」とは。


いわずと知れたテクノクラシック。冒頭から聞こえてくる、
天から光が降り注ぐようなコード進行が特徴であり、一部の人達をして、
「これ以上のエレクロトニカを作るのは不可能だ」と言わしめたほどの完成度を誇る。


しかし、今一般的に言われている「Born Slippy」とは、「Born Slippy Nuxx」のことであり、
実はこれは最初、シングルのRemix versionであったことは意外と知られていない。
確かそうだったんだけど、Nuxxのが評判が良く、
トレインスポッティングでNuxxのほうが使われたことも手伝って、
あらためて「Born Slippy Nuxx」をA面としてシングルを発売した、とかなんとか。


以上、どこかから聞いた知識でした。最後のほう口調があやふやになってくるのは、
なんだか聞いた話に自信が持てなくなったからです。異論は、認める。


とまあそんなことを友達とのメッセで意気揚々と語ったのだけれど、
(「ちなみに僕はEverything, Everthingのライブ版Born Slippyが最高だね!」とかな)
ふと、自分がいわゆる無印のBorn Slippyを聞いたことがないことに気がついた。
シングルもレンタルしたのだが、確かあれにはNuxxのリミックスしか入ってなかったし。


友達に語った又聞きの知識に自信がなくなってきた僕は、
You Tubeで「Born Slippy」と検索するがでてくるのはいわゆる「Nuxx」ばかり。
もう幻のA面は消えてしまったのか、と思いつつGoogle先生に、
「Born Slippy 無印」と質問を投げたところ、
あるスレッドから、われらがニコニコ動画に無印verがあるという情報をキャッチした。


その貴重な無印verがこれである。



ほとんどNuxxとは別物だけれど、リズムの感じがどこか似ている気がしなくもない。
Nuxxよりも丁寧に音を重ねて高揚感をつむいでいく感じになっていて、
なんとなくNuxxよりこっちをはじめにA面に選んだUnderworldの気持ちもわかる気がする。
しかし知ってのとおり世間は、Nuxxを選んだわけなのですけどね。


というわけで、僕は無印を見つけることができたのでした。ふう、こっちも格好いいぜ!


※なお、動画内から得た情報によると、このシングルは芝刈り機の白黒ジャケで、
今買おうとするとプレミアがついてしまうらしいです。くやしいな。
実は3曲あってうち2曲目がNuxxだったという情報も入手。うう、聞きたいぜ。