年上の方に初音ミクは分からない?・追記

たくさんのブクマ、ブクマコメありがとうございます。
思わぬ反響に驚きを隠せずにいます。というか正直びびってます。
全ては無理なので、ピックアップして返信させていただきます。
(ピックアップして返信とか、ブロガー四年やってて初めてです!)

「わからない」がボーカロイドの仕組みに対してなのか、
ボーカロイドで曲を作る必要性に対してなのか、
ボーカロイドの曲を好むことについてなのか
でだいぶ話が変わってくるような。/ブコメもばらばら。

鋭い指摘ありがとうございます。
確かにその部分を省略しすぎて趣旨が分かりにくい記事になってしまいました。
なのでここで改めて補完します。


僕が説明しようとし、父が「分からなかった」のはボーカロイドの仕組みです。
父はわりと音楽好きで、さらにYMOの世代なので、
シンセサイザーやそれの出す電子音に抵抗があるわけではありません。
だから初音ミクが好きかどうか、初音ミクの音楽の必要性はとりえあず抜きに、
仕組みについて純粋に説明したのですが、
僕の説明では理解させることができませんでした。


どういう会話が成されたかは詳しく覚えてなくて申し訳ないのですが、
突然生楽器のことを言われたりとか、
とにかくちぐはぐで話が一向に繋がらなかった覚えがあります。
今回の記事でたくさん教え方についてアドバイスをもらったのですが、この方のように、

わかるわからない以前に
あの不自然極まりない歌い方が単純に不快だったのだと思います

初音ミクの声をどうしても生理的に苦手な方は一定数いて、
父もたぶんそうなので、説明を聞きたいと思わないんじゃないかなあと思います。
この記事のことを軽く話したら、
気が向いたら、ネットで検索して調べると言われたのでそれを待ちます。


他に気になったブクマについても返信します。
前回の記事の内容から離れるので、たたみます。

親に聞こえるような音を出しているのかよwww

母親がミクの声を理解してくれる、というか一緒に3DPVとか見るので、
そんなこともありますねえ。VOiCEの3DPVなんかは、母親、弟、僕でノーパソで見て、
「これは凄い」と言い合ってましたけど、確かに多少特殊な環境ではある気はしますね。
父親がきたらできるかぎり迅速にヘッドフォンに変えるように心がけます。

中・高のPC使った授業中に東方の曲を周りに流してる馬鹿を幻視。
いや、君は良いと思って「周りに啓蒙」したいんだろうが……みたいな。

これは全力で否定させていただきます。
僕自身人に強引に好きな音楽について薦められるのが大嫌いなので。
初音ミクを使った曲は、僕の中では、エレクトロニカやノイズミュージックのように、
分かる人には分かるけれど分からない人にはさっぱり分からない、
という側面が強い一つの「ジャンル」だと捉えているので、
もうすでにボカロに興味を持っていると分かっている友人以外に、
すすめたことはないです。父がいたらヘッドフォンをするようには心がけてますが、
同じ家に住んでいる以上完全に徹底できない時もあるのですよ。

捻れてるのは、どう見ても不良でも何でもない子供たちが
年長者の理解を得られない文化に染まっていることだ。
ヤンキーの精神が一般化し体制に適応した。ケータイ小説問題と一緒

なんか気になったので。
年長者の理解を得られない文化に染まる事は悪いことではいと思いますよ。
それを言ってしまうと、音楽ジャンルとしてのロックやヒップホップの出現も、
問題だったという事になりますけど。何も新しいものが生まれません。
僕もケータイ小説は嫌いですが、それが問題なのはもっと別の理由があると思います。
別の理由は、うまく言葉にできませんが。

まだ20代だがボカロの良さは全く分からない。
どんなに囃し立てたところで「機械の声」を消しきれていないじゃないか。
それこそ大黒摩季レベルの
ダイナミズムが出せないんじゃいつまでもただの機械だよ。

僕は逆に、完全に機械っぽさが抜け、ほぼすべての人が人間と区別がつかないような、
ソフトウェアが生まれてしまったらボカロという文化は終わると思ってます。
今は聞く人が聞けば違和感があるけれど、人によっては気にならない、
むしろ人によっては中毒になってそればかり聞く人がいる、という音声で、
電子音が大好きな僕からすればその違和感も面白みです。
すべての曲に大黒摩季の歌唱のようなダイナミズムって必要ですか?
僕はあえて感情を込めずにたんたんと歌うようなポップスも好きですが。

個人的には、「人間ぽくなく」
「自然な」音楽を生み出すのに使われて欲しい

そうですね。分かりやすいところでは、「サイハテ」なんかは、
人が歌えば過剰な感情がこもってしまうような歌詞を、
感情のないミクの声がたんたんと歌う事で逆に悲しみが際立ってますよね。
初音ミクの声は「歌ってくれる人がいないから代わりに」使われるだけではなく、
初音ミクを使うほうが人間が歌うよりも合う曲、
っていうのはありえるし、もうすでに何個も存在すると思ってます。

そもそも「DTMソフト」なんて一般人にそうそう理解できるものとも思えないが。
説明のしかたに工夫の余地があるだろうけど、
たぶん「で、そんなことしてなんの役に立つの?
人間に歌わせたらいいじゃないか」と答える

確かにDTMソフト自体、一般人には簡単に理解できるものではないですね。
そういえば僕も、2年前にやっとMIDIを理解したことを思い出しました。
いくら人口が増えたとはいえ、DTMソフトはまだまだ敷居の高いものなんですね。