はじめてボーカロイドのイベントに言ってきたのでその時のことについて書きます。
あんまり長々と書かず簡潔に行きたいなあと思ってます。
ちなみにPとしてではなく、一ファンとしての参加です、あたりまえですね。
(今後P名を呼ぶときは「さん」は付けません。P自体が敬称であるはずなので)
ボーカロイド曲に興味の無い方は、最初と最後だけ読むと雰囲気が伝わるかもです。
前日に曲作ったり友達と飲んでたりしたら、準備が終わったのが当日の午前4時。
当然6時半の目覚ましでは起きれず、8時半に目が覚め、
全力で準備して新幹線にのっても会場に着いたのが一時間遅れの12時半でした。
僕が会場を見つけたときには、入場規制とやらで長蛇の列。
これじゃあ入れるのはいつぐらいになるだろうと到着早々落ち込んでいたら、
10分ぐらいで全員入れてほっとしました。
知り合いもほとんどいない僕なので、まずは欲しいCDを買いにいったのですが、
一時間遅刻しただけでほとんど売り切れ。
「アヒルアルカナ」も「でてないホー」もちゃぁさんのCDも買えませんでした。ひどい!
そしてラヴリーPにはわりばし感染者として挨拶はしたものの、
他に知っている少数の人と巡り会う事も無く、
夏コミのようなイベントごともはじめてだった僕は、
早々に人の多さに疲れきってしまいました。思わず口から出た言葉は、
「もういいや、帰りたい」
壁際でジュースを飲んで立ち尽くしていたのは僕です。
しかし、何故か前から交流があったTreow(逆衝動P)さんが遅れて会場につき、
彼から個人的に頼んでおいた彼のサークルのCD(非ボカロ)を買ってからは、
人が段々少なくなっていき、個人的にファンだった制作者や、
ボカロSNSにゃっぽんで交流のあった方と、
喋れる機会が増えて、段々楽しくなってきました。
逆衝動Pは挑戦的でクールな曲を作る方ですが、
実際に会ってみると、落ち着いていて控えめな方でした。
というか普通に人気者で、いろんな人に「おお、逆衝動Pですか!」と言われているのを、
僕は近くに居ながらにして、遠くから眺めていたりしました。
絵師のnatsuさんやかこいさんと話せたのは逆衝動さんと話していたからですね。
そんなこんなであっという間に二時ぐらいになり、ボカロアングラの重鎮であり、
同時に美少女(?)であるRyuzuさんや、ヒッキーP、ヒーリングPとお話ししていると、
プーチンPとしうかさんが限定8枚のCDをくじびき販売開始。
そこで大ファンのプーチンPとしうかさんを特定。
しうかさんは本当にその絵のイメージ通りの可愛らしい方でとても話しやすかったです。
実際たくさん話せた気がします。うれしかったです。
プーチンPさんは、カラフルなニット帽が似合う方でした。
話している内容はとても落ち着いていて大人びているのですが、
声が高くてどこか可愛らしい感じがそのユーモアある曲達の印象と一致しました。
僕が去年ボカロ関係なしに一番聞いたであろう曲「きえないひとみ。」を作った方が、
目の前にいるのはとても不思議な気分でした。これもボカロならではですね。
そのあと、ラヴリーP、僕、逆衝動Pで煙草を吸いにいく機会がありました。
ラヴリーPは本当に気さくで、もう見るからに人柄がよくて、
(ブログにもあらわれてますね)
むちゃくちゃ話しやすかったです。
話しやすすぎて途中から初対面なのに敬語じゃなくなってた気がします。
おいおいなにしてんだ僕。
背が高くてニット帽が似合ってました。
わりばし感染の話になったとき、
逆衝動Pのリミックスがあったからこそみたいな話になって、
「多分逆衝動Pがわりばしこんなに格好よくできるんだってハードルをあげ、
僕が第ニ感染でこんな下手な曲でもいいんだって、
ハードルを下げたからあれだけ感染したんだと思う」
と、僕もしっかり自己主張してみました。これはわりと間違ってないと思ってます!
二人とも(別のベクトルの向いた)オリジナリティのある曲を作る方で、
これからも活躍していくと思います。
ラヴリーさんはこれからも変に難しい方向に行く事はなく、
ポップな曲をたくさん作ってくれると言ってました。
で、そのあとも僕はもう一本煙草を吸っていたのですが、ここからが恐ろしかったです。
気づいたら目の前にちゃぁさんがいたり、
さらに気づいたら横にあの、悪ノPがいて「煙草もらえますか」と言われたり、
と思ったら斜め前にブラボー山田さんがいて、隣にキャプミラさん。
さらにその話に混ざってきたお洒落で格好いい方がどなたかと思ったらシグナルPでした。
意味が分からない、本当に意味が分からない……どうしてここに一ボカロファンの僕がいて、
僕「悪ノさんの曲はほんとにメロディが綺麗だと思います」
シグナルP「そうそう、物語を楽曲としてまとめあげるのが本当に上手だし」
などと会話に普通に混ざっているんでしょうか。ボ、ボーマスってすごいですね!
あと、たばコミュニケーションの偉大さを感じました。
(ちなみに作曲者はやはり喫煙率高いです)
当然、後で名刺をもらったときに一人だけ手が震えていたのは言うまでもありません。
ちなみに悪ノPのCDは1000枚二時間で完売だそうです。
この時点で普通に週刊オリコンチャートに入れると思いました。
そしてまたラヴリーPのスペースで、
にぎやかで味のある絵を描く、可愛らしいハルイチさんや、
ラヴリーさんのリア友のかどまつさんと挨拶したり、
アヒルスペースで話していたらあっというまにボーマスは終わりました。
そしてそのあとはバイトに行く逆衝動Pを見送り、強引にも捻れたアヒルの飲み会に参加。
道中はカオスPと音楽や歌詞の話を(カオスPの書く歌詞は素敵なのです)しました。
Ryuzuさん、ヒッキーP、大福Pの近くで飲んでいました。
ヒッキーPは優しげな外見で、とてもあの刺激的な音楽と結びつかなかったのですが、
話しているうちにその音楽感やいろいろ考えて丁寧に話す姿が、
やはりあの刺激的でありながらどこか繊細な曲とだんだん結びついてきました。
あと、ヘッドフォン(それも格好付け目的ではない大きな奴)を
下げている姿が、とても純粋な印象でした。
すごくたくさん話せた気がして嬉しいです。
大福Pはしきりに楽しい、楽しいと大声で話していて、
素直に感情を出している姿に好感を持ちました。
アヒルメンバーはみんな個性的で、そして暖かい、と思いました。
そして飲み会は続く中、友人の下宿へ行くため途中で抜けました。
プーチンP、アンテナP、しうかさんと帰り道を途中までご一緒しました。
プーチンPとアンテナPさんの音楽話はとても内容が濃く、プーチンPさんが、
「ゆうゆさんの曲を聴いていると一番へこむ」
とおっしゃっていたのが印象に残っています。
というわけで、憧れの制作者の方にたくさん会えて、
たくさんお話しできた夢のような時間でした。
先に書いたように、自分が夢中になった曲を作っている人が目の前にいて、
それも彼とファンと聞き手ではなく、
同じ目線で話をしているというのは本当に不思議な気持ちで、
これまでの人生で一度もしたことがない体験でした。
エルレガーデンのボーカルと同じバーに偶然居合わせて飲んだ友人は、
きっとこんな気分だったのかもしれません。
あと、僕はブロガーとして何度もオフ会に参加したことがあるのですが、
音楽を作っている人はブロガーよりも、
人間的に濃い人が多いなあという印象を受けました。
いい意味で癖があるというか。
でもそれと同時に僕にはまったく見えない景色が見えている天才、
というほど遠いわけでもないのかなあ、とも思い、
音楽は神様に選ばれた物が作るんだと思っていた過去の僕の考えは、
なにかいびつで間違っていたような印象を受けました。
本当に貴重な体験をしたと思います。
選ばれしものだけじゃないのなら、僕にだって!
……そんな気持ちを持って、これから曲をたくさん作って、
またみなさんにお会いしたいなと思いました。