研究室の車窓から

別に朝早く起きて研究室に向かい、遊ぶ時間を削ってスライドを作れば家に帰れるのに、
まったりマイペースにスライドを作成して、
結果研究室に泊まることになるのは、とても無意味でそこまで悪い気分ではない。


といってここからいつものように無意味な事が僕は大好きさと語る無意味も、
そんなに悪い気分ではないけれどマンネリな感じがするのでしない。
では今からこの日記に何を書こうか。


楽しかった東京旅行から帰ってきて、最近は代わり映えしない生活を送っている。
でも別にそれがそこまで嫌というわけでもない。
ある女の子とメールをするといつも最後に、
「明日も頑張ろうね」と言い合う流れになることは若干嫌だけど、
それ以外は特に嫌という訳ではない。相変わらずニコニコ動画を覗けば、
アマチュアミュージシャンが素敵な曲を投稿していて、
作曲ソフトを開けば自分の作った曲が変わらずにそこにある。
朝五時までSkypeをして次の日に寝ぼけて味噌汁をこぼしてしまい遅刻したり、
僕の毎日はわりかし楽しく流れている、大事な事を先延ばしにしたまま。


大事な事を先延ばしにしたまま。でもそれも悪くない。
でもそろそろ、悪くないではなく、良い、が欲しい気がしなくもない。
良い、現実生活に酔えるぐらいに良いこと。どこかに落ちてないだろうか。


すると空から女の人が落ちて来る。落ちてないだろうかなんて言うからいつもこうだ。
でもその女の人はシータではなくとても重くて可愛くない中年女性だったりする。
僕の腕の力ではそれを受け止めることができない、
かと思いきや飛行石の力で受け止められて、
そのまま僕はその重くて可愛くない中年女性と一緒に天空の城ラピュタを探す度に出る。
そんな冴えないファンタジー、悪くない。


でもそろそろ、良いが、欲しい。現実生活に酔って、
課題ややるべきことを先延ばしにするのではなく、忘れてしまうぐらいの一瞬を。
そして僕は一握りの可能性かけて、
明日もきっと「明日も頑張ろうね」で終わる女の子とメールをする。
そんなたわいの無い毎日が僕の毎日。括弧笑いを付ける必要は無い。