僕がこたつむりになった理由

忙しい忙しいと呟いていたところで忙しさの種は容赦なく蒔かれ、発芽し、根を張り、双葉を出し、たくましく成長し、その頃には植木鉢に新しい忙しさの種が蒔かれていて、この無限ループから開放されることを期待してはいけないと思ったので、忙しい忙しいと呟いている時間になにかを回そうと、昨日突然頑張ってみたら、体が悲鳴を上げて、今日はこたつに引きこもって12時間を過ごすことになった。


物事には優先順位があるけれど、優先順位が下のほうのものを切り捨てるどころか、
優先順位が下のほうのものを大切にしようと思っている僕なので、
結果何か大切なものを忘れたまま、どこかの回路が悲鳴を上げてショートする。
それは僕じゃない。でも紛れもなく僕だ。


そして、歌詞の断片。

僕の隣の夢のその欠片の君の奥の誰かの涙の理由


明日になればきっと 答えは出るよなんて
いつも引き伸ばして 考えている振りして
笑顔を貼り付けて 君に差し出したのは
使い古した誰かの指輪


ららら 過去と君と壊れた積み木
青さ 蒼さ 藍さ 笑えばいいさ


君が小指に巻いた 赤い赤いその糸
そんな健気な君の 嘘も愛せば良かった
君はルールを課した 僕はルールを犯した
そのとき全ては決まった

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