能動的三分間

曲においてtempo=120とは、基本的であり、さらに非常に重要な値で、


クラブでかかれば心拍数に近くとても踊りやすいし、
(クラブミュージックとかはだいたいこのあたりのテンポ)
(トランスはだいたい140〜145です。
つまり、トランスはアゲアゲということですね)
また、曲の小節と秒数がシンクロする値でもあります。


これは tempoがどのように決められてるかを
考えれば当たり前すぎるぐらいに当たり前なんですが、
まあそれは置いといて重要なのは、
つまり、tempo=120で曲を作ると、
狙った秒数に、分数にぴったりと終わるわけです。



能動的三分間/東京事変


で、この曲の「三分」が何を意味するかと言えば、


・ラーメンタイマー(カップラーメンが出来る時間)
・一昔前のポップスの平均時間


であり、さらにドラムに注意して聞くと分かりますが、
ドラムのリズムが秒数とシンクロしているので、
テンポは120です。


以上より、この曲は、


・ポップスの基本の形式そのまま=消極的
・基本中の基本テンポの120を仕様=消極的
・カップラーメンを待つ時間=消極的


を取り入れつつ、でもそれを「能動的」に鳴らしてやろうと、
そういう気合いと反骨精神を持った曲なわけです。


椎名林檎が面白い事をするなあと思ったので、ちょっと紹介してみました。
曲はちょっと淡白ですが、聞けば聞くほど耳になじんで
とても格好いいので是非聞いてみると良いよ。
(ちなみにこの記事は、もうひとつのブログからの転載です。
こっちに書いておいたほうが良い気がしたので)