■ Fate/EXTRA ★★☆☆☆
何気にゲーム媒体では初めてのFate体験。
全体的なゲームの雰囲気がペルソナやダンガンロンパと似ていた。
「月の聖杯戦争」という舞台にも関わらず舞台はほぼ学校、
さらに重要な戦いの前にエレベータで降りていくなんて、
完全にダンガンロンパと同じで、
これはペルソナやダンガンロンパも何かを下地にしており、
そこから影響を同じように受けているんだろうなと想像する。
テキストゲームのトレンドというところなのだろうか。
そんな感じで、基本は押さえているのだと思うけれど、
Fateシリーズ初のゲーム媒体なだけあり、
・工夫の少ないダンジョン
・メモを取るという作業をサボると運ゲーになるバトルシステム
・トーナメント形式から感じるやらされ感とループ感
のあたり、作業感の漂うゲームになっているところが残念。
シナリオに関してはFateシリーズらしく世界設定などはさすがの完成度だが、
基本的にトーナメントで進むがゆえの単調さ、
主人公が基本的には「巻き込まれて」いることによる受け身感があったりして、
最後のオチがどこか煮えきらず、
どうにも中途半端な印象が拭えなかった。
奈須きのこがテコ入れせざるおえなかったというエピソードもどこか納得してしまう。
音楽は細江 慎治氏を起用しているだけあり、
Jazzの要素を取り入れたゲーム音楽といった趣で、とてもよかったが、
それ以外の要素は総じて、成長過程の一作という印象。