異世界はスマートフォンとともに。 を見たよ

★★★☆☆

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この雑なハーレム感が売り。

 

虚無がすごい。時代考証とか世界観設定とか独自のキャラ造形とか、そういうのすべてサボってみんなが期待しているシーンをつまみ食いだけしてできた作品。主人公など最たるもので、作者が転がしたい話に応じて、ある時は冷酷にある時はラッキースケベを狙うエロキャラにと二転三転しパーソナリティが定まらないところで一貫している。
しかし、さすがにここまでやりきった作品は珍しく、なんというかそれが不思議なゆるい空気を生み出しており、それがオリジナリティになっている気がしなくもない。

 

この内容の薄さを「読者(視聴者)に一切のストレスを与えない」まで昇華するとToLOVEるの原作になるのですが、そこまで突き抜けたエロもなく読者はストレスを感じているので、これはその域には達していない。いないのだけれど、アニメ化はしちゃった。なんだろう、やはり虚無。こういう作品が出てくると、そろそろ「なろう系」の衰退を感じたりする。

 

ギャグにするにはテンポが足りない。
エロにするにはラッキースケベが足りない。
バトルにするには設定が足りない。
たまに(4話と11話おすすめ)面白い。
不思議な不思議なアニメ。まるで将棋だな。