Fate/Apocrypha を見たよ

★★★☆☆

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「神々の王の慈悲を知れ」

 

22話と23話の作画は思わず奈須きのこ氏が褒め称えるブログを書くぐらいの圧巻の出来。荒い線をあえて使い、動に極端に依っていて英雄が槍や剣からビームを出す事を全く恥ずかしがらず真正面から描いた作画には、ものすごい濃密さと本気度を感じ、A1 Picturesが決して「ufotableが作れない時の補欠」ではない事を示したように思えます。

 

しかし物語そのものの薄さはやはり目につきました。ここは作画ではカバーできない部分か。Fate特有の仄暗い感じがないのも相まって「あーアストルフォとジャンヌかわいいなー」と流し見できるゆるい感じになってしまった事は否めません。

 

最初にジークフリートが主人公を身を挺して助けるところから本筋が始まるのですが、そこが残念ながら説明不足で「どうして助けたのか」の必然性に欠けて深みを感じなかったのがとても痛かった。登場人物が多すぎるというよりは、単純に登場人物に深みを持たせる物語の付け方が弱いと感じ、全体的に物語のほうをもう少し頑張ってもらいたいなあと思ってしまいました。