今日は、髪の毛を切った。

美容院に行く日は、いつも不安になる。
もちろん、今より格好よくなれるかも、ていう淡い期待も背負いながら、
でもどちらかといえば少しだけ、不安が多い気がする。


美容院につくと、いつもの担当の人が、いつもの笑顔で迎えてくれる。
どうしてこんな、二ヶ月に一回しか来ない様な俺を、覚えられるんだろう。
美容師という職業のそういうところを、いつも尊敬する。
それが美容師という職業の本質でないことは、分かっているんだけど。


そして髪を切り終わる。今日はいつもより短めにした。
いつも、美容院でその仕上がりを見ると、悪くないじゃんって思う。
気持ちが大きくなる。iPodminiが鳴らす音楽もどこか明るくなる。
今日は、My Chemical Romanceなんて聞いちゃったり(サマソニの予習も兼ねてね)。


そして今日は、帰りの駅で知り合いの女の子に会う。
「いつもよりいいんじゃない?」っていう声に、
もしかして違う結末が待ってるんじゃないか・・・そんな淡い期待を抱く。


でも家に帰ったら、やはりいつもの通り。
柔らかい僕の髪の毛は、美容師さんが帰り際につけてくれるワックスを拒絶し、
なんだかぎこちない状態になって、家族の批判を浴びる。


「切りすぎ」というパターンと、
「(お金出したわりに)変わってない」というパターン。


今日は前者だった、そういういつものお話。
そして自信がなくなる僕は、明日の大学にはいつもの通り帽子をかぶって行くのだ。