邂逅とベンジーと村上春樹

今日はトム・ヨークのアルバムを貸すという名目から広がって、高校の友達とぐだぐだに会い、ついでに名古屋で服とかを買ってきました。ジーパンとポロシャツを買って、なんとなく今日は大丈夫かな、失敗してないかなと思っていたら、家に帰ってみると、ジーパンの後ろのデザインが微妙かも・・・ポケットとか大きい・・・これはデザインとしてどうなんだろう?


まあ、よくありますよね。こういうこと。
色がいいのは確かだから、いいや。


さて、時を戻して。


順を追って話そう。まずは、居酒屋のランチで少しリッチな昼食をとりながら、村上春樹トークなどをする。僕以外のみんなが煙草を吸う。僕は煙草は吸わないけど(早死に云々とかより、単純にお金がないため)、友達の気怠いテンションに自らを近づけるためにも、少し貰って吸った。気分はもう村上春樹。少し頭がくらくらする・・・そのゆらゆらした気持ちのまま、場所移動。


煙草を吸う人は分かると思いますが、煙草とコーヒーってそれはそれは合うんですよ。両方刺激物で、両方麻薬の気があるからかな。というわけで、これまた麻薬のような、ベンジーBLANKEY JET CITY)の絡みつくようなギターソロに脳を揺さぶられながら、着いたのは、コメダ


そこで少しの邂逅。運命でもなければ、嬉しくもなく、かといって嫌でもなく、少しだけ切ない知り合いと出会う友人。僕は吸えない煙草を吸いながら、その友人とセンチメンタルで不思議な空気を共有し、ウインナーコーヒーを啜る。もう一人友人の、「みんないなくなってしまえばいいのに」っていう言葉が、この妙な空気感を彩っていく。そんな浮遊感のある時間を僕らは過ごした。まるで、村上春樹の小説を読んでいる時のようだ。


もう一度車の中で、ベンジーのエロいギターソロをもう一度聴きながら、街を疾走して。


その後は、一人と別れて、もう一人がここにいる意味を見出すために名古屋へ服を買いに行く。べつにどっちでもよかったんだけど・・・そんなテンションで電車に揺られる。吸いすぎた煙草が胸に残って、少し気持ち悪かった。いざパルコについてしまうと、やっぱり服を買いたくなり、僕も友人も服を買う。人が多すぎるねって、愚痴をこぼしながら。


そして、友達と別れた僕は、今度はiPodブランキーを流しながら電車に揺られていった。


楽しかったね。
切なかったね。
村上春樹の小説みたいだったね。


そんな風に充実感と浮遊感の入り混じった気分のまま、
曲が「RAIN DOG」に差し掛かった時に、僕は最寄り駅にたどり着いたのでした。



・・・・・・



ハロー ボーイ 教えてやろう
俺はさっきまで白い服を着た天使だった
だけどみんな俺の歌う唄が気に入らなかった
そして 俺をこの狂った世界に追放したって訳さ