Mr.Children & the pillows new big bang tour 〜THIS IS HYBRID INNOCENT〜 (at Zeep Nagoya)

Zepp Nagoyaに開場時間10分前につくと、そこには人、人、人。どちらかというとこの会場では、座席指定だったり、マイナーだったりで、こんなに人が多いライブは初めて。一緒に見に行った相方も本当に入れるか心配になったのか、ぴりぴりモード。もちろん入れたのは良かったんですが、入るのに身分証明書などが必要だったのにはびびった。一体どこの部分で確認してたんだろう?


一番後ろの、一段上がった手すりのところに陣取る。なんだかんだで、見やすい場所を取れてよかったと思う。双眼鏡を使わなくても見える位置にミスチルが、桜井さんが来るなんてどうしよう。わくわくしながらライブの始まりを待った。


「この中のファンの割合ってどのくらいだろうね」「ミスチル7:ピロウズ3ぐらいじゃない?」
「やっぱそんな感じかな」「あ、暗くなってきたよ!」



 >>the pillows side.

セットリスト
01 ノンフィクション
02 Ride on shooting star
03 カーニバル
04 WALKIN'ON THE SPIRAL
05 Funny Bunny
06 空中レジスタ
07 アナザーモーニング
08 新曲(スケアクロウ)
09 つよがり(Mr.Children カバー)
10 バビロン 天使の詩
11 I know you
12 サードアイ
13 その未来は今
14 ハイブリッドレインボウ


encore
01 everbody knows(Mr.Children と競演)

僕は最新作「My Foot」とベスト、相方は「My Foot」のみで挑んだピロウズのライブ。
ちょっと予習不足な気がしてたけど、最新作からたくさんやってくれて良かった。


登場は「ノンフィクション」。曲がふっと途切れる部分で「ピロウズです」とご挨拶。そして、水を飲んだ後、何事もなかったかのように、そのあとの部分を演奏。あ、格好いい。なるほど、「ノンフィクション」のブレイクは、こういう風に格好よく登場するための仕掛けだったのか!(多分違うけど)


そのあとに、リズミカルなギターリフが気持ちいい「Ride on shooting star」を挟んで、MC。「ミスチルなんて大したことねえ(笑)」みたいな言葉が飛び出すかと思っていたら、ミスチルが大きなバンドになったことに対する賛辞や、自分の弱さなんかも素直にさらけ出すMCで、凄くよかった。でもいざ曲を演奏すると、その弱さも越えた力に溢れていて。そんな姿が凄く格好よかった。


「金の匂いがしねえもん、目がキラキラ輝いてんの」
そうやってミスチルを褒めた、山中さわおの目も負けずにキラキラ輝いていたと思う。


やってくれた曲達の中で印象に残っているのは、歌詞が大好きな「Funny Bunny」、ミスチルのカヴァー「つよがり」、ギターの絡みが絶妙な「サードアイ」かな(ちなみに相方は「空中レジスター」だそう)。


ミスチルのカヴァーを聞いて思ったのは、ピロウズが歌うと、力強く、そして希望を掴もうともがくような必死さが出てくるということ。本家ミスチルの「つよがり」は、恋愛に疲れたかのようなアンニュイさが漂ってくる曲だけれど。これは、言い方は悪いけど、いい曲を出しているのに何故か大きなヒットに恵まれない、ピロウズだからこそ出せる「挑戦者」としての説得力なんじゃないかと、勝手に思ったりもした。


そして「サードアイ」。軽やかなギターリフが、いろいろな形で響いてくるこの曲が、僕の中でのベストソング。いやあ、ちょっと下手すると間抜けになってしまいそうな、ギターリフをむちゃくちゃ格好よく鳴らすなあ。凄い!!


そして「Can you?」の叫びが聞こえてきて最後は、「ハイブリッドレインボウ」。
やっぱりこの曲で締めるんだ。サビで爆発するギターが気持ちの良い曲。
ピロウズ、格好よかったぜ!!



>>Mr.Children side.

セットリスト
01 Tomorrow Never Knows
02 ストレンジカメレオン(the pillows カバー)
03 箒星
04 Prism(仮タイトル:さわお)
05 ロードムービー
06 しるし(新曲)
07 ニシエヒガシエ
08 新曲
09 終わりなき旅
10 Worlds End


encore
01 everbody knows(the pillows と競演)

不穏でリズミックな音楽が鳴る中、遂に…待ちに待ったミスチル登場。
ドームをいっぱいにできるはずのミスチルが、桜井さんが手の届きそうな距離に。
そんなミーハー根性まるだしで盛り上がる僕。


すると、アコースティックギター一本で始まったのは、「Tomorrow Never Knows」。正直有名すぎるこの曲はそこまで好きではないのだけれど、アコギ一本をバックに、初めて生で聞く桜井さんの声は物凄い迫力があって、これがミスチルか…凄いなって素直に思った。


そのあとはいきなり「ストレンジカメレオン」。ミスチルがやるから、ピロウズが今回やらなかったのかな…と思うと、ちょっと残念な気がしたけど、ポップなミスチルver.も確かによくって、楽しく手を振り上げた。


こんな始まりからもうかがえるように、ミスチル、思いっきりピロウズを意識したセットリストでやってた。仮タイトルが「さわお」だという「Prism」を披露したり(本タイトルを言わなかったので、ライブ会場では「聞いたことあるなあ…新曲じゃないよなあ」ぐらいしか分からなかったけど、まさか『Discovery』から来るとは。何気に『Discovery』から一番曲をやってたなあ)、新曲を二曲も織り交ぜたり。これは、予想通りといえば予想通りだったんだけど、僕と相方ともにミスチルのライブは初めて。いつもやらないような曲よりも、ベタに「and i love you」なんかを聞きたかったのは事実なんだよなあ。


というわけで、ちょっと選曲には不満も(相方は僕以上に不満だったらしい)。


とはいったものの、「しるし」はサビでの叫びのような歌い方が耳に残ったし、「ニシエヒガシエ」はデジタルリズムから生演奏に映るところが最高に格好よかったし、その後の新曲は僕の大好きな4つ打ちのリズムメインのディスコナンバーで、いきなりノリにノレた。みんなももっと踊ろうぜ!4つ打ちだよ、4つ打ち!


そして最後の「Worlds End」でやっと最新作からの曲登場。もっと新作からやってー、と思ったら帰っていくミスチルメンバー達…ああ、これじゃまた来なくちゃ。


アンコールはやっぱり競演。なんだかヨーヨー持ってた格好悪いさわおさんの印象が一番強かったりして。「everybody knows」は、さわおさんの声にも合ってるね。


というわけで、対バンライブ終了。終わって、家に帰ってから思うのは、割とテレビで見た雰囲気と同じだった桜井さんより、ちょっとだけさわおさんの印象が強いなってこと。ミスチルに期待しすぎてたけど、ピロウズも素晴らしかったよなって思わせるライブでした。まあなんにしろ、ここで見れたのは、普段のライブとは一味違うミスチル。今度はワンマンに行くから「and i love you」や「Sign」もやってよ、と思ったのでした。