BERSERKER TUNE/ストレイテナー

BERSERKER TUNE
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今回は久しぶりに、ROCK色全開。そんな前評判に、期待を抱いて買ったシングル。
なんというか、思った以上に異端で、面白いことになってます。


まずタイトルの「BERSERKER TUNE」。「KILLER TUNE」の続編で、今度は歌詞の頭文字がL〜Zまでになっているとか、最後の部分で「KILLER TUNE」の歌詞に戻るとか、実際のところそこら辺は大して重要ではなくて。


ROCK色全開とはいえ、この曲は直球ではなく、かなりいじくってあるんですよ。冒頭のホリエさんの叫び声が、ぶつ切りになって消える、そんなのは序の口。なんと、一度サビが終わったあとのメロの部分で、メロディにかぶさって、ぶっきらぼうな「セリフ」が始まるんです。


セリフ?それぐらい普通だろ、と思う貴方こそ、聞いてみて欲しい。ちょっとだけ、おまけみたいに入るんじゃないですよ。ラジオで、DJが曲中に自分の言葉をかぶせる時ぐらいに、急に歌の音量が小さくなって、その上にかなり大きい音量でセリフがかぶさるんです。初めて聞いたときは、面食らいました。


正直そこまで格好いいとは思えなかったりもするんですが、なんだか「やりたい事」があるんだなってことは伝わってきて。これほど問題作という言葉似合う曲も珍しい。ちょっとUK的なだるいグルーヴの中に、突然の投げやりなセリフ…もう少し、聞き込もうっと。


もう一つの「Electography」は、「Discography」のセルフミックス。アコギメインの中に、電子音が飛び交う。ちょっと装飾音を入れすぎかなと思いながらも、メロディの良さと物悲しさが引き立っているこのミックス、好きです。これもかなりいじくった曲。


これからのストレイテナーの行き先が見えるようで、はぐらかされた感もあるこのシングル。
グルーヴが失われるのは怖いけど、曲をどんどんいじっていくこの手法、ちょっと興味あるな。