世界を救ってしまった男

あの、言いにくいんですが…ごめんなさい、世界、救っちゃいました。
これからみなさん明日を見つめて、前を向いて生きていかなければいけません。


どうせ世界は終わるからと、夜中にジャズを聞きながら絶望に浸ることも、
どうせ世界は終わるからと、大学に行かずに下宿先に住まわせた彼女といちゃいちゃすることも、
どうせ世界は終わるからと、どう見ても釣り合わないあの子に告白することも、
どうせ世界は終わるからと、仕事をやめて路上で歌うことも、


みんなできなくなります。これからははっきりと未来があるんですから。
それもこれも僕のせい。世界を救ってしまって、本当にごめんなさい。




とわけのわからない冒頭を思いつきで書いてみる。
種を明かせば簡単なことで、僕は今日を持ってテイルズオブジアビスをクリアした、
というだけの面白みもオチもなにもない空虚で独りよがりな話。


テイルズ オブ ジ アビス


ところで、初めてのテイルズシリーズはなかなか面白かったです。
ドラクエやFFより、登場人物やストーリーに力が入っていて、
壮大なドラマに立ち会う一人として、楽しめました。
ただその代わりに、一度行った国に何度も訪れては、ある人物と会話するといった、
「お使い的イベント」が多かったのには、すこしうんざりしてしまいしたが。
ああ次はこの国に戻るのかよ、面倒くさいな、魔物と戦いたいな、という。


それでも、BUMP OF CHICKENの藤原さんが作った壮大な音楽に乗せて、
物語のクライマックスが展開していく様には、なかなか感動してしまいました。
終わってみれば、カルマの歌詞の内容も、かなり物語とリンクしていることが分かり、
「カルマ」という曲のひとつの解釈として見ることも出来たし。


うん、楽しかったな。
ところでこのゲーム、二週目も楽しめるようになってますが、
さすがにそれは考え中。世界を二度救う義理もないしなあ。


ああそうだ、みんなに一つ問いかけてみよう。ありそうでなかった問いを。




もし絶対的に世界が終わると知らされたら、あなたは何をしますか?
そして、それを一ヵ月後に覆されたら、あなたは何を感じますか?