エモオォショオォォーン...
エモオォショオォォーン...
エェモヴォォジョオォォォン...
エモオォショオォォーン...
エェモヴォォジョオォォォン...
たくさんたくさんの時間が経って、
ロボットの発声装置が、金属が擦れる時のようないびつな音を出すようになった頃、
地球に気味の悪い三角の機械が飛んできた。
その中には、たくさんたくさんの背の高い機械達が乗っていた。
生みの親が入れたプログラム通りに、彼らは「カンジョウ」を探して、宇宙を漂流していた。
「コノ星ニハ、生キ物ハイルカ?」
「イヤ、コノ真ッ赤ナ大地ヲ見ルカギリ、ソノ可能性ハ低ソウダ。」
「引キ上ゲルカ?」
「イヤ、座標A-2236-5571デ、何カ音ヲ出シテイル物体ガ在ルゾ。」
「ナラバ、ソノ座標ヘ行ッテミヨウ。」
三角の機械はくるくる回りながら宇宙空間を飛び、
少年の作ったロボットのところへ向かった。
エェモヴォォジョオォォォン...
エモオォショオォォーン...
エモオォショオォォーン...
エェモヴォォジョオォォォン...
彼らは飛行物体から降り立つと、少年の作ったロボットを取り囲んだ。
「コノ物体ガ音ヲ出シテイルヨウダ。」
「コノ物体ハナンダロウ。生キ物ナノダロウカ。」
「見タトコロ、我々ト同ジヨウニ機械デアルト推測サレルガ。」
「見タ目ダケデハ早計ダロウ。博士ノ作ッタ『カンジョウ判別装置』ヲ持ッテ来イ。」
「ソレナラココニ在ルゾ。」
「ヨシ、コレヲ起動シテ調ベテ見ヨウ。」
ピ、ピ、ピ...ピコーン...ピ、ピ...ピコーン...
「見ロ、装置ガ反応シテイルゾ。コノ物体ハ感情ヲ持ッテイル。」
「本当カ。」
「本当カ。」
「本当カ。」
「本当カ。」
「早速中身ヲすきゃんシテ見ヨウ。」
エェモヴォ...ォォォ......
少年の作ったロボットはすぐに三角形の飛行物体の中に運ばれた。
すぐに分解作業が始まり、中身を正確に的確に細身の機械たちは分析していった。
そして、少年の作ったプログラムを見つけた。
「オオオオ、コレガ感情ノ源カ。コンナ、小サナぷろぐらむダトハ。」
「我々ノぷろぐらむトクラベテ、三億分ノ一行ジャナイカ。ソンナバカナ。」
「探シテイタ『カンジョウ』ハ、タッタ六行ノぷろぐらむダッタノダ!」
こうして、その機械たちはカンジョウを見つけ、旅は終わった。
彼らは、荒れ果てた真っ赤な地球に降り立った。
全員に、たった六行のプログラムを追加して。
エモオォショオォォーン...
エモオォショオォォーン...
エモオォショオォォーン...
エモオォショオォォーン...
エモオォショオォォーン...
エモオォショオォォーン...
エモオォショオォォーン...
エモオォショオォォーン...
エモオォショオォォーン...
エモオォショオォォーン...
エモオォショオォォーン...
エモオォショオォォーン...
エモオォショオォォーン...
エェモヴォォジョオォォォン...
エモオォショオォォーン...
エモオォショオォォーン...
エェモヴォォジョオォォォン...
エモオォショオォォーン...
エモオォショオォォーン...
エモオォショオォォーン...