ろうそく

僕は君に手を伸ばす それはとても柔らかい
僕は君にキスをする それはとても甘ったるい
僕は君を抱きしめる それはとても暖かい


でも君は言う 全部嘘なんだよって


僕の隣には悪魔が住んでいる
僕が幸せになり過ぎないように見張ってるんだ
そして冷たい水をかける
僕はベッドの上でびしょ濡れになる


そして君は言う それは私だよって


クリスマスの夜に君は言う「クリスマスって好きじゃないの」
それはとてもクリスマスらしい言葉だと思うよ


僕がはじめて 君に手をのばしたとき
僕がはじめて 君にキスをしたとき
僕がはじめて 君を抱きしめたとき


僕は今でも覚えている その暖かさを 冷たさとともに
僕は幸せをつかむ その温度は
ろうそくの炎と同じに消えてしまうけど ろうは残る


それが私よ