中田ヤスタカQ&A

今日はみんなに、最近話題沸騰の音楽プロデューサー、中田ヤスタカについて教えちゃうよ!
耳の穴かっぽじって、低音を強めに効かせて聞いてくれよ!


Q.中田ヤスタカって誰?


ぶっちゃけると僕、彼の音楽を聴き始めたのはごくごく最近で、なんとなくcapsuleの「Sugerless Girl」を借りて、「Starry Sky」に思いっきりはまってしまったっていうのが、彼との出会いなんだ。とにかく楽しいし、ダンスミュージックっぽいのに、ポップスみたいにサビがあって、一瞬もだれることなく聞けるのが衝撃だったね。最近では、Perfumeのアルバム「GAME」がオリコン週間一位になって、一気にいろんなところで取り上げられるようになってるよ。


Q.中田ヤスタカは何が凄いの?


まずその週間一位を取ったPerfumeのアルバムだけど、テクノでアルバムランキング一位になったのはYMO以来らしいよ! これは文句なく凄いよね! あとは、そのポップスともテクノとも言えない様な絶妙なバランス感覚だね。別にやってること自体はそこまで新しくないんだけど、ここまで絶妙なバランスをついた曲ってなかなか聞いたことないね。ポップスとテクノを絶妙なバランスで着こなす……うん、オシャレだ。


Q.中田ヤスタカはオシャレなの?


僕は一昨日「GAME」のレビュー書いてからそのまま、いろんな人のPerfumeとかヤスタカ氏についての考えを辿ってみたんだけど、これはなかなか難しい問題だと思う。とりあえずTSUTAYAとかでcapsuleのコーナーを見ると、大抵「オシャレな音楽」みたいな紹介の仕方をされてるし……これは音楽をファッションで聴いてるって思われそうで嫌なんだけど、正直なところ、ヘッドフォンとかで中田ヤスタカ氏の音楽を聞いていると、なんかちょっとオシャレな人になった気分になれるのも確かだね。


なんか、女の子に「なに聞いてるんですかあ?」って聞かれたくなるっていうか、そんな感じ。「ああ、中田ヤスタカだよ。ほら、格好いいでしょ?」て答えて、ちょっと優越感、みたいな。これはAphex Twinを聞いてる時にはない感覚だね。


でも、そういうのに嫌悪感を抱く人も結構いる。確かによくよく考えると、中田ヤスタカの音楽ってやってることはそんなに新しくないんだ。むしろ古き良きテクノを上手く使ってるって感じ。知らない人にはすげえオシャレに見える格好も、知ってる人からすれば一時代前のファッションを発掘してきただけじゃん、ってそんな感じかな? ……そういえば、曲名で「FRUITS CLiPPER」みたいに、小文字+大文字を混ぜるっていうのも結構昔のセンスだよね。


それに彼、UnderworldとかDaft Punkとかを、もろに引用してるからね。「ポリリズム」とかは、多分カラオケで間違って「Two Months Off」をリクエストしても、歌える気がするもん。この大胆さは、むしろ志高い気もするんだけど、「オシャレ」とはちょっと違うのかも。


Q.その「引用」ってありなの?


うーん、ここらへん僕はよくわかんない。なんか戦うフィールドによって違う気がする。オレンジレンジはそれはもう思いっきり叩かれてたけど、中田ヤスタカの引用をそこまで熱く叩いてる人ってあんまりいない気がするしなあ。彼をDJと捉えると、Hip Hopとかと同じで引用なんて当たり前のことなのかも。ごめん、繰り返すけど、このあたりは分かんない。


Q.彼はアイドルポップのが得意ってホント?


僕は「FRUITS CLiPPER」とか「Starry Sky」とか「I'm Feeling You」とかが大好きだから、それはあんまり賛成できないな。やっぱりもともと電子音大好きな僕としては、capsuleのほうが好きだし、そっちのが凄いと思うんだけど……。でも、Perfumeはもっと売れまくってほしいから、むしろ「GAME」には可愛らしいアイドルポップがもっとあっても良いとおもったし。ファンとしても複雑なところだね。


Q.他に中田ヤスタカについて語りたいことある?


お気遣いありがとう。いや、もうほとんど語りたいことは語った気がするよ。しかしこのあたりは結構いろんな人が書いている話題だから、ちょっと偉そうなこと言ってしまった気がしてどきどきするぜ。あ、そうそう、一つ良い忘れたけど、彼の書く歌詞も結構いいよ。なんていうか、無機質なテクノサウンドに合った、ちょっと熱から距離を置いたような微妙な温度の恋愛を描いてて。この感じはとっても好きだな。


さて、今日のところはこのくらいにしておこう! とりあえず僕は、最近のテーマソング「Starry Sky」を聞いてから寝ることにするよ。シーユーネクストタイム!