年上の方に初音ミクは分からない?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090225-00000578-yom-ent
桜ノ雨が全国80校の卒業式で歌われることになり、
初音ミクが久しぶりに地上波で取り上げられたみたいです。
(上の引用記事はyahooニュース)
livetuneオリコンデイリー2位になったときも、
完全にスルーされていたので、これは嬉しいことなのですが、少し気になることが。


今日朝の「スッキリ!」で初音ミクが取り上げられているのを、
母親が見ていたのですが、どうやら若いアナウンサーの方が必死に、
ソフトウェアとしての初音ミクについて説明しても、
司会の加藤さん、テリー伊藤さんは「??」状態だったようです。


これは僕にも心当たりがあって、前僕がボーカロイドの曲を聴いていたときに、
父親ボーカロイドの声が苦手らしく、音量を下げろと言われた時のこと。
そのまま初音ミクの話になり、僕は父親に必死に初音ミクについて説明したのです。


「だから、簡単に言えば、歌が付けられるシンセサイザーなんだって」
「音符を入力するときに、一緒に歌詞が入力できて、それを歌ってくれるんだって」


実際はもっと何度も何度も言葉を変えて必死に説明をしたんですが、
父親は最後まで訳が分からないと言っていました。
その時にふと気がついたんです。彼らの頭の中では、
「ソフトウェア」が歌を歌うということが、
完全に「あり得ないこと」として認識されているのではないかと。


だからどれだけ言葉を尽くして説明しても、
根本的に「楽器が歌を歌えるわけがない」という前提条件が覆らず、
初音ミクがどういうソフトウェアか理解できない。
僕は今そんな風に考えています。


機械が歌を歌ってくれるということは、僕やこの卒業式に桜ノ雨をリクエストした、
中高生のみんなはきっと簡単に理解できるし、
そういった技術が生まれていることを受け入れることもできるのですが、
加藤さんやテリー伊藤さん以降の年代の人には、
それはもうドラえもん鉄腕アトムが現実になることとほぼ同義なのかもしれません。
(音楽、とくにシンセサイザーに携わっている人は違うでしょうが)


今回の桜ノ雨関連の報道で、またボーカロイド知名度は上がったでしょうが、
初音ミクがお茶の間に受け入れられるには、
まだまだ越えるべきハードルがたくさんありそうです。




おまけ:


そういえば、母親が「初音ミクって、曲を作るとそれを元の声優さんが歌ってくれるの?」
って言ってきたときはびっくりしたなあ(笑)。
そんなシステムだったら、声優さんは過労死しますよね。何十万曲歌えばいいんだ!
(ちなみに母親はわりとすんなり初音ミクについて理解してくれました)


追記:


ブクマコメントがみっつ! はてなっぽいやりとりは久しぶりだ。
書き忘れてましたが、例として時報や機械アナウンスの例は出したんです。
でもそれは「話す」わけで、「歌う」とはやっぱり結びつかなかったみたいです。
エディタを見せて実演するのは確かにいい方法かもですね。


追記その2:


家に帰ってきてみたら、100以上のブクマとは、これは予想外。正直ビビります。
ブクマコメはピックアップしてコメント返したいと思ってます。
あと、一応言っておきますが、時と場合をわきまえず
ボカロ曲を流したり勧めたりはしてないですよ!
我が家は母親、弟ともにボカロに寛容なので、たまに三人でVOiCEの3DPV見て、
すげーとか言ってるんです。と、そんな時居間に父親が入ってくることがあります。
そういう状況で発生した会話だと思っていただければ。