初音ミクの音楽

ここからは愚痴、みたいなものなのですが。
この「桜ノ雨」、僕はもちろん知っているし、良い曲だと思うし、
卒業式に歌われることがきっかけで初音ミクを「よくわかんないけどなんか萌え系のやつ」、
ではないんだと理解してくれる人が増えれば嬉しいです。ですが。


「桜ノ雨」って良い意味でも悪い意味でも、べたべたな「J-POP」の曲であって。
それがピックアップされるというのは、やはりボーカロイドの曲も、
ボーカルが初音ミクである意外、オリコンで上位にランクインしている曲と似たようなものだ、
と思われてしまうのが、個人的には少し悔しかったりします。
(「桜ノ雨」にもJ-POPにもまったく罪は無いんですけど)


実際、少し初音ミクでもVOCALOIDでもいいから軽くタグを巡ってくれれば分かるのですけど、
初音ミクがボーカルで人気を集めている曲の中には、
今の流行とはまったく違う曲調とか、日本では人気の出ないジャンルであるとか、
J-POPの枠を軽く、もしくは大きく外れた曲が結構あると思うんです。


例えば「炉心融解」を聞いてもらえればすぐ分かると思うんですが。
今のオリコンチャートに、こんなバキバキのドラムンベースが使われている曲が、
ランクインすることってまず無いと思うんですよね。
「サイハテ」や「初音ミクの消失」だって、きっとない。


これについては、今度、再生数一万以上限定で、
「少しマニアックな曲調なのに人気を集めている曲達」
として別記事を書くつもりなんですが、
とにかく、初音ミクの曲をあさる面白さって言うのは、
オリコンチャートを見ていると20位より下を探さなければならないような、
J-POPの流行から少し、もしくは大きくずれた曲が
わりと簡単に探しだせることだと僕は思っています。


でも、それを伝える窓口に「桜ノ雨」はならないだろうなあと思うと、
少しだけ残念だったりするのです。


(J-POPや「桜ノ雨」が悪い訳ではないです。今のオリコンチャートには、
いかにもなJ-POPしかないのが気に入らないのです。
外国のランキングのように、アイドルポップスの下に、
Portisheadが来るような音楽シーンが僕の理想なんです)