広告の肉の写真が不愉快だったので更新しようと思った。
「いろんな人が自分なりに『良い方向へ向かおう』と考えて強い願いを抱くのに
その思惑が折り重なったり実力が足りなかったりして結果うまくいかない」
という世界観を持った創作物が好きだなと自覚した時、
それってつまるところ自分が今居る「現実」と変わらないなと気がついてしまい、
「世界」とやらは実によく出来ているなあと思う。
何か面白い事をしようと思ったらそれなりに実力が必要で、
実力を付ける為には辛い事にもそれなりに取り組まなければならなくて、
運良く特に頑張らなくても成し遂げられる才能がある分野に限って、
その分野はそれほど好きじゃなかったりしたり、
最終的にはサイコロで狙った目を出すような運が必要だったりもして、
ゲームバランスという点で言えばここは
実に根気づよくテストプレイとデバッグを繰り返して練り上げられた場所だ。
だから面白くて、同時に、バランスが良すぎてつまらなくもある。
ネットゲームと「現実」の違いを本気で考えた時に、
ぱっと思い付くのは「プレイヤーの初期値の重要さ」だが、
それよりもむしろ、
「目標を自分で探さなければならない」というのが実に難しいと思う。
それが一番最初の必須クエストでもあるのだから手に負えない。
「大変だが頑張ればクリアできて達成感もそれなり」のクエストを
誰も用意してくれない。
クエスト選びを間違えれば「LV1以下でバラモスを倒す」なんて、
不可能な目標を選んで努力した結果溺死することだってある。
人がそんな不似合いなクエストを選んで息絶えていく姿はある意味美しいが、
皆自分はそうでないと思っている。
頑張れば出来る程度のものを選んだと思っている。
もしくは「LV1以下でバラモスを倒してヒーローになれる」と思っている。
つまるところ、この世界は上手く出来すぎている。
神様は、なかなかのエンターテナーだ。
