何も言いたいことはない

何もしないでいようと思っていても、僕の目と耳には情報が入ってくる。


今日も何も変わらずにTVでは24時間テレビが愛を歌って、その偽善にインターネットの住民が嫌悪感を示している。しかしいざTVを付ければ津波で母親を失った少女が語っていてとてもじゃないけれど彼女の言葉を穿った言葉でみることは出来ずにそっとチャンネルをかえる。
あるアイドルのメンバーはジャカルタに「自分の意志」で飛ばされる。ある卒業生はこれが最後の番組出演として涙ぐんで歌えなくなる。ある汚れ役のアイドルは病欠のアーティストの代わりにライブを行ってフェスのヒーローになる。架空のアイドルは活動場所をモバゲーに移して、課金を貪っているがファンは喜んでいる。
原子力発電の事が議論になっている。具体的な検証はなされず、刺激的な言葉ばかりが飛び交う。ひどいいじめで自殺に追い込んだ加害者はまったく同じ事を匿名の人々に行われている。隣の国はオリンピックを汚して日本に喧嘩を売る。しかしそこの一部の人は俺たちの事を家族だと言ってファンに歓喜の涙を浮かべさせている。


それらについて、僕が言いたい事は何もない。