Home/Polaris

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冬の透き通った空気には、Polarisの音がよく似合う。
ヘッドフォン奥の方でこぼれ落ちるように鳴るギターアルペジオ
優しくて、柔らかくて、暖かい声。
いろんな音を太い一本の線でまとめるような、芯の通ったベース。
ゆっくりゆっくりと、時間をかけて進んでいく曲達。


ラララ、トゥトゥトゥ…


繊細でどこか切ないコーラスがヘッドフォンの奥から少しずつ、
聞いている僕の回りの空間に溶け出していく。
心に流れている時間が少しずつスローになって、10分がいつまでも終わらないようで。
それでもいつしか訪れる曲の終わりには、胸が苦しくなる。
いつまでも、こうしていたかったのにな。


「ねじまわし」、「光と影」、「Slow Motion」、「季節」…


目を閉じれば、そのまま夢の中にいられるような、そんなアルバム。
Polarisのアルバムの中でも、一番ドリーミィで、一番切なくて、一番大好きなアルバム。