Race for the Prize

Race for the Prize という曲を聞くといつもとんでもない気持ちになる。

ボロボロ涙が止まらなくなって、でも飛び切りの笑顔になって、

そのまま走り出してどこにでも行けそうな、ぐちゃぐちゃな感情。

全てを失って、身なりもボロボロで、髪の毛がくしゃくしゃで歯も欠けている男がそれでもこの世界を全力で祝福しているような。そんなイメージが思い浮かぶ。

よれたイントロのストリングスが、デイヴ・フリットマンと即座に思い浮かぶやたら音がクリアででかいドラムが、抑えた優しいメロディが、それらすべての小さな要素ひとつひとつに濁流のような感情がつまっている、そんな曲。男一人の人生が全部乗っているような、そんな曲。

 

おしえてかみさま、という曲がある。

2回目に聞いたとき、ふと、小さな感動が起こった。

夕暮れの帰り道を、涙ぐみながら、走り出すような気持ちが起こった。

この感じはどこかで聞いたことがある、このイントロのストリングスは、どこかで聞いたことがある、けっしてパクリではないけれど、温度が完全に一緒だ。

3回目に聞いて、それは確信に変わった。

この曲は Race for the Prize で僕と同じ気持ちになった人が作った曲だ。

あたった。

 

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僕も『「おしえてかみさま」の昨日のライブでの入りが美しすぎて』泣いた。

作曲者の気持ちと100%完全に同化する、そんなささやかな創作の奇跡。

理芽の気怠く甘い歌声にだんだん感情がのってきて、歌詞のない「ららら」でその感情が最高潮になる、その瞬間が好きすぎて何度も何度も聞いてしまう。

 

もう何もかもなくなっちゃってもいいかな。

それでも楽しく生きていける気がする。

音楽って素晴らしい。

 

そんな誕生日。ハッピーバースデー僕。

2025ベストソング10選

https://youtu.be/VZaqtgVtL1M?si=gh04UQBBcrQLTEZa より引用

iPhone の再生数によって、2025年発表の曲を機械的に選びつつ、同じアーティストの重複を省いています。()内は僕の iPhone における再生回数です。

YouTube とか SNS で音楽聞くのが当たり前の時代に、いい加減、このスタイルやめようかなと思ってるんですけど……って毎年言ってるんですけど、一周回ってこのまま行きたいと思います。それはそれとして、mac をアップデートしたら再生数順にならべられなくなっちゃった。どうしよう、来年。

 

13. Stop Motion feat. 魔界ノりりむ / ピーナッツくん(14)

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2025年もピーナッツ君は尖っていた。武道館を蹴って開催したと噂のバーチャルライブPQ。22万人に14分の長尺曲を聞かせた刀ピークリスマス。しかし何といってもこのアルバム。Hip Hopの雄やJ-POPの名手やVtuber友達をフューチャリングしながら、スキャットを挟んだアルバムの聞き応えは「ゆるく力の抜けたヒップホップ」ではなく、B-BOY達の「純ヒップホップ」の香りがする。中でもこの曲の完成度は群を抜いていて、あえて kawaii の権化、魔界のりりむを呼んでポップな世界観を演出しながらもそれだけでない洗練と技巧を感じさせる匠の一品。ヒップホップにガチでありたい、と、エンターテイメントでありたい、という矛盾した願いを高い次元で両立させて着実に階段を上っていく、ピーナッツくんから2026年も目が離せない。

この曲を語りたくて、10選といいつつ13選にしちゃいました。それぐらい、僕にとっては2025年のハイライトだった曲なのだ。

 

10. Fugitive / Faithless(15)

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2025年は個人的に海外ダンスシーンに注目した一年だった。それはダンスの民主化とも言えるEDMが一段落して、低音しか鳴ってないみたいなやつとかシンセのつまみしかいじってないみたいなやつとかストイックな音楽に戻りつつあるからなのだが、そんな中の Faithless の新作は驚くほどマイペースに自分の得意なトランスミュージックを紡いでいた。やはりダンスミュージックにはキラキラした電子音が欲しいし、7分ぐらいかけてじっくり盛り上げて欲しい。そんな願いが叶う一曲。

 

10. 贋ト旧称(+月ノ美兎) / 原口沙輔(15)

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原口沙輔と月ノ美兎サブカルの雄二人が並んで、紡がれたのはシンプルで極めてプライベートな作風の曲。遺影のように扱われた月ノ美兎を抱えながら、死の匂いを悲劇的ではなくあくまで淡々と取り扱う。取り留めなく、取り留めたよ。そんな言葉遊びが思い浮かぶ、心地の良いダンスミュージック。散歩のお供に最高でした。

 

10. 花弁、それにまつわる音声 / あばらや(15)

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原口沙輔さんと言い、あばらやさんといい、最近の若者はあまりにも悟りすぎている。熱がないままで静かに存在を燃やしている、そんな感じ。

「強制されないで歪んだ僕たちの歌」

「強制されたいと願ったあんたらに唄う」

視点がとてつもなく冷たく、僕の愛するスーパーカーの「誰かと同じが僕には幸せだから」ともまた違う視点だなと感じる。時代は着実に変わっていて、人間は確実に賢くなっている。それがいい事かどうかは知らないが、初音ミクの後ろで歌うあばらや氏の肉声に、ほのかな希望がある気がしなくもない。

 

8. Ash Again / Gawr Gura x Casey Edwards(19)

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Vtuber という過酷な演者からの引退、それは避けられないことではあるが、2025年は特に「一生ホロライブにいる」と言っていたはずの天音かなたの【転生なし】と明言した衝撃の引退と、海外勢にとっての Vtuber の象徴であるがうる・ぐらの引退が特に鮮烈だった。

タイトルから不穏なこの曲はゲーム音楽の作曲家を迎えて終始陰鬱な雰囲気で、2024年から「半分引退してるようなもの」と自嘲していた、疲弊し切った彼女の憂鬱が隠すことなく暴露されている。MVに取り入れられた仲間の描写は希望と言って良いのか。彼女の憂いを帯びた声は暗く切ない曲でこそ生きると、エド・シーランの The A Team のカバーを聴きながら思っていた僕は最後のオリジナル曲でようやくそれが成し得たのに複雑な気持ちを抱く。僕は暗い曲が大好きだが「キャリアの最期に」「VTuberの象徴たる名義のまま」「オリジナル曲として」このメッセージを出すことを決めた彼女の抱える深い闇には、さすがに底知れない恐怖を抱く。

卒業ぐらいは笑顔で、そんなファンの気持ちに決して解けない問いを突きつけるかのような彼女は、アイドル Vtuber というよりは、生粋のアーティストだったのだろうな、と思う。

 

8. 怪獣 / サカナクション(19)

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2025年と言えばサカナクション復活の年である。うつ病をわずらい玄関に置かれたウーバーイーツすら取りにいけなくなった山口一郎を救ったのは、同時接続一桁の野球同時視聴配信だった、というのはあまりに美しいエピソードだと思う。まさか配信者も自分の配信が山口一郎を救っていたとは思ってないだろう。そんなサカナクションの渾身の一曲は冒頭で昨今の複雑なアレンジに目配せしながらも洗練された都会的テクノアレンジに歌謡曲のような親しみやすいメロディが乗るサカナクション節全開の曲。

頑張れ、サカナクション

 

7. ファサード・クエスチョン / サツキ(25)

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歌詞なしで聞かせる気がない超高速で捲し立てるボーカルと忙しなさすぎるバックトラックで目が回るところに、キャッチ―の権化であるポケモンの電子音がかろうじてバランスを取っている、みたいなそんな曲。

今やポケモンはディズニーより人気らしい。偽物のまま成り上がりミクと名コンビになるまで至った重音テトも併せて、サツキ氏とポケモンの歴史を一度立ち止まって振り返るかのような曲にも聞こえる。

 

6. サクラミラージュ / ReGLOSS(29+13)

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※29回は5人ver. 13回は4人ver. 別曲としてカウントしている。

Vtuber はドリームである。会社帰りに磯丸水産で蟹味噌を食べるささやかな生活を送っていた女の子が、2年で有明アリーナの1万5000人の前に立って歌って踊るのだから。ホロライブの過渡期だったからこそパフォーマンスが得意な人もそうじゃない人も混ざるユニットで、得意な人と苦手な人が支え合って歌って踊るということがこんなにも愛しい。何度でも言うが、リグロスはホロライブの宝である。

この曲は火威青が活動休止する前に発表された5thシングル(休止中に録りためていた6th ミッドサマーシトラスを経て、7th アワータイムイエローから4人体制)であり、4人で歌うと少し物悲しくもある。手垢のつきまくった桜曲を昨今の複雑なポップスに仕上げる OTOHA 氏が、リグロスの成長物語に切ない花を添えている。

例え Vtuber が最後「灰になる(Ash Again)」だけだとしても、強い光を放っているドリームであることも変わらない。リグロスに幸あれ。

 

5. BOW AND ARROW / 米津玄師(36)

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※リンクミスではない。この時から編曲を変えていると本人も明言しているが、僕はこのデモ・バージョンが今の完成系より好きだ。

なんだか米津玄師の今のモードは「全部自分で打ち込む」らしい。そういう気分のときもあるよね。この曲はドラムンベース。でもやはり少しザ・ドラムンベースという作風からは少しずれている。「IRIS OUT」もザ・エレクトロスウィングとは少しずれていたし、米津玄師の2025年のテーマは「ずれている」なのかもしれない。

 

4. DEADPOOL / 星街すいせい(36) (レクイエム, ムーンライト)

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2025年の星街すいせいの3rdアルバムは最高だった。年の初めに武道館ライブも成功させた彼女の「大人の余裕」や「貫禄」を感じるアルバム。今の星街すいせいには、これぐらいの余裕がある曲が合っていると思う。特にこの三曲をよく聞いたが、中でも花譜としっとりささやき合うようなこの曲が一番好みだった。

2026年はさらにもうひとバズりして紅白をお願いしたいような、むしろしっとり落ち着いた感じで Zeep ツアーとかをして欲しいような。いずれにせよ彼女の佇まいはどんどんお洒落で格好良くなっていっている。お洒落なものは中学生時代の僕のような「ザ・オタクコンテンツ」は恥ずかしくなってしまうキッズにもきちんと届く。どんどん格好良くなっていってほしい。

 

3. 愛♡スクリ~ム! / AiScReam(50)

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昨今の曲は「縦長ショート動画」でバズりそうなフレーズをその中に忍ばせるのが通例である。この曲はその王道に従い

「ルビィちゃーん!はーい!何が好き?チョコミントよりもあ・な・た」

という台詞パートが2番Aメロの代わりに強引に入っており、それが分かりやすくバズって、数多のアイドルに、一般人に、真似された。

しかしフルを聞いてみれば少しレトロな質感のあるシンセが優しい、ラムネを飲んでるように爽やかな夏のドリームポップである。実は、サビ終わりの「ららら」コーラスと「アイスクリーム!」の連呼パートの方が流行ると思って作ったのだとか。紆余曲折はあれど、最終的には一粒で3度美味しい、そんな完成度の高い匠のポップ。紅白は間違いないと思っていたのでNHKには文句を言いたい。

 

2. JANE DOE(53) / 米津玄師, 宇多田ヒカル (IRIS OUT)

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米津玄師×チェンソーマン。キックバックは最高だったもののテンポの悪いアニメが今ひとつでモヤモヤする最後になったが、レゼ編の映画は最高で、そして僕の敬愛するトムヨークとビョークのデュエット「I’ve Seen It All」のような曲を目指して宇多田ヒカルにダメ元で(米津玄師がダメ元で頼む音楽家っているんだ……)オファーしたこの曲を好きにならないわけがなかった。

今回は映画の出来も後押しし、レゼのあの最後の切なすぎる言葉を思い出しながら何度でも涙ぐみこの曲を聴ける、なんて幸せなことなんだろう。僕の好きな宇多田、トムヨーク、ビョークが「小節を外す」ことを常に考えるタイプに対して「小節にきっちり収まってる」と宇多田ヒカルに評された米津玄師なので、やっぱり似てるようで似ていない独自の世界になっている。楽しい。

IRIS OUTも素晴らしく、流行りのエレクトロスウィングになりすぎずに硬質なリズムを持っているところが良い。米津玄師の音楽はどこか歪で、癖になる。

 

1. コロニーの彼女(67) / 照井順政 (目覚めたい魂たち, 水槽の街から)

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※貼り間違いではない。1:08~が白眉。

ジークアクスとは、僕が西尾維新戯言シリーズの表紙を担当していた頃からファンだった竹さんのキュートなデザインのヒロインたちによる青春群像劇新感覚ガンダム……かと思って人生初のガンダム体験をしたら、おじさん達がシャアの同人誌を描きたいだけのペラッペラでうんざりする出来だった。大人しくガンダムSEEDから入ればよかった。

まあそれはともかく、少なくとも特報時点では確かに青春群像劇新感覚ガンダムとしての映像と音楽が構成されており、それはとても素晴らしく、僕の好きな電子音はこれです、と自己紹介に使いたいぐらいの「コロニーの彼女(歌付きが水槽の街)」を含むEPは本当に耳心地がよく、2025年ベストの再生回数となった。

悲喜交々、とても複雑な気分だけれど、まあ、音楽が良ければ大抵の作品はなんとかなってしまうのだ。ゲームも、映画も、アニメーションも。

 

というわけで改めて、ランキングはこんな感じ。全体的に再生数が少なめな気がするが、それは音楽を聴くプラットフォームが youtube に移ったから、ではなく、Suno で作った自分の曲のアレンジ違いを聞きまくっていたからである。10秒で僕の作った曲の欠片を指示通りのジャンルで仕上げてくれる存在がいる時代、シンプルに凄い。過去にベートーベンのパトロンだった貴族すら、こんなことはできなかっただろう。

 

 

おまけは、2025年の曲じゃないけど個人的に2025年を象徴した一曲と、気づくのが遅れたため再生回数はそれほどでもないけどとんでもなくインパクトがあった一曲。

 

X. Delilah (pull me out of this) / Fred again..

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Fred again.. はスクリレックスやリル・ヨッティー(ツイッターで気怠くもかっこいいライブ入場がバズった人)から自然に聴くようになった。彼を入り口に(EDMでいささかダンスシーンが民主化 & 単純化され過ぎた気がして Zedd やアヴィーチー以降距離を置いていた)ダンスシーンに関心が戻った。

ブライアン・イーノを師に持つ Fred again.. のアンビエントでプライベートな手触りと、心の奥底から静かにじんわり火が灯るような、情熱的でありながらミニマムで丁寧なフレーズの繰り返し、それがもっとも素直に生かされた曲だと思う。自らいろんな楽器を演奏しまくるライブも最高だった。

 

X. 正解 / RADWIMPS

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2025年歌詞大賞。合唱曲で「正解」という尖り散らかしたタイトルに度肝を抜かれた紅白、フルの歌詞を聴いたらより尖っており、サビはどう聴いても学校教育への皮肉を少なからず感じるし、答えのない問題を与えて世の中に繰り出す最後の一言が「よーいドン!」とは……。最後まで鮮烈極まりなくてこれが課題曲で合唱コンクールにでるなんて僕だったらテンションあがっちゃうな。上がり過ぎて歌詞を引用しながら先生に反抗しちゃうかもしれない。野田洋次郎は歳を重ねるごとにキワキワに尖っていくタイプのアーティストかもしれない。すごい。

とても素敵な一月でした

youtu.be

 

いやはやひどい目にあった

思えば予兆は年末からあった。終わらない文化祭実行委員会ーーそれでもなんとか年末を迎えたかなと大掃除をしていると鬼殺隊(プロジェクトマネージャー柱)からのミニモニ。テレフォンがりんりんりんと鳴り「なぜ文化祭実行委員会対策会議にでないのか?」と怒られたのだ。聞けば、金曜日の打ち合わせの後、開催も時間も曖昧だった対策会議があとから土曜日に設定されていたのを僕が見逃していたらしい。

お休みと決まった日にはスマホを見ない私。僕の(どうでもいい)ポリシー VS 文化祭実行委員会の戦いが始まった。

 

 ※なお、冬休みは実はしっかりあって、実家の猫と毎日遊んでいたら最終日には母親だけの膝に乗っていた猫が僕の膝にも乗ってきた。やはり猫は世界を救う

 

そこからは怒涛の日々。日々のとんでもない量の打ち合わせや緊急のミニモニ。テレフォンに対応しながら、なんとか自分の受け持つ文化祭実行チームメンバとの連携を取りながら、自分自身の集めたデータを眺めながら「文化祭を成功させるために必要な次の一手はーーこれ」とカイジに焼き鳥を薦めたハンチョウばりに適切に指示しなければゲームオーバーとなる難易度ルナティックのゲーム。

僕は早起きを始めた。夜は知恵熱で眠りにくかった。毎週の日課だった配信活動は物理的に休まざるを得なかった(時間も物理量なのだ)。ミニモニ。テレフォンは僕の集中力を奪った。適切に人と繋がることと、データとにらめっこする時間を両方確保しなければならなかった。喉風邪を引いた。

こうなってくるとワークライフバランスとやらも憎い。ワークライフバランスのために増えていく仕事(各所との調整、休日の連携方針、エトセトラ)の分のワークライフバランスはどうすればいい? 教えてよ高市総理。

 

 ※なお、そんな中でも宝鐘マリンのライブ(ホロライブ三期生のライブ)には2DAYSしっかり参加した。ライブは生もの、その日のライブは一生に一度で変わりが効かないから、ライブだけは出たい、というポリシーは守られた。ここは運がいい。

 

そして文化祭は終わった。大成功、とは到底言い難いが、まあ、食中毒とかそういうトラブルもなく終わったよねーみたいな、そういう感じである。いざ終わってみると、なんかスパッと切り替わるというよりは走り抜けた後の余韻でまだ頭の中が文化祭でいっぱいである。この感覚は中学校時代のテスト週間(そう言えばあの時も部活は休みだったしゲームもできなかった)に感じた感覚と一緒だ。当時も感じていたけれど、学生生活ってブラックだよね。ご注文はうさぎですか? 宿題って残業ですか?

以下、おまけ。

 

AIすげえ

いよいよAIのアウトプットがシャレにならなくなってきた。これまでの文では地獄のような日々をレポートしたが、私は実はデータを眺めるのは好きで(特に「観測」によって「世界」が生まれるという物理の最果ての概念が好き)、カオスな文化祭実行委員会の各チームのレポートをまとめて整理するのは普通に楽しかった。

そんな中ふと、脳が知恵熱でオーバーヒートしたときにその各チームのレポートをAIに渡して添削することを思いついた。するとAIは何の事前知識のインプットもない中、Excelのデータだけを頼りに観測結果から現実を予測したレポートをそのままExcelに追記して返してきた。よくわからない理論計算式を補足に添えて。

こうなってくると今度は受け手の問題である。僕にはこのレポートの真偽の判定ができない。なんかすげえ、しかわからない。当然僕がレポートを報告する人たちもそうだろう。NEXUSではこの「人間が理解できない概念が自走したらどうする? その結果責任はだれがとる?」という問題提起がなされていた。もう人類はそのフェーズにいる。

まあしかし今回はその現実予測とは少しずれていて、もっと泥臭い方法で解決したのだがーー僕はまだ試していないことがある。「もっとシンプルかつバカな人間にもわかりやすいように現実を予測してくれない?」と言ったらアウトプットはどうなっていたのだろうか、と。

 

最近のソシャゲすげえ

そう言えば年末にFGOに復帰した。二部第四章はかなり面白かったので読んだ甲斐がある。二部も完結した、すごかったたと弟も言っていたので、ちまちまでも進めていこうと思う。

ただそれはそれとして、上述のような状況でFGOの重厚で泣けるシナリオなど到底頭に入ってこない。将棋も脳が焼き切れていて負けばかり、そんな中しかし息抜きは必要だよなと youtube を眺めていると(意外と余裕ありますね? あ、はい)こんなショート動画を見つけた。信頼のGameWith。ゲーム紹介がいつもうまい。

www.youtube.com

試しにダウンロードしてみたら、これはすごい。衝撃を受けた。このショート動画でも片鱗は分かるのだが、適宜嘘を交えた(ちょっとお下品な)モーションの作りこみが匠の域で、自分の性癖を3Dモデルの動きに落とし込むプログラミングがとんでもなくうまいエロの桜井政博みたいな人がこのゲームの開発者にいる。

昨今の厳しい規制に配慮する姿勢も完璧。カジノでは見た目が幼い姿のヒロインは大人に成長した姿で現れる、それを正当化するシナリオが用意されている、などこだわり抜かれている。厳しい環境でこそコンテンツは成長するのかもしれない。

頭が知恵熱で死んでいる時は「女の子可愛いなー」ぐらいのゲームがちょうどよい。また、アカウント連携でスマホとPC(Steam)を行き来できるのでゲーム機の持ち歩き(Switchの唯一の欠点)は不要だ。やはりソシャゲ「も」プレイしないと技術動向はわからないものだなー、という学びはこの一月の思わぬ成果である。

なお、このゲーム元々は露出の少ない硬派TPSだったらしく、初期ヒロインの衣装やシナリオにその片鱗がある。ていうか音楽の作り方とかシナリオはかなりニーアっぽい。それで売れなかったのでエロに舵を切ったらコミュニティも活性化したとのこと。ユーザーの声を聴くことは大事、僕も一開発者として耳の痛い話である。

無色透名祭3に参加しました

2曲ほど作って無色透名祭に投稿してました。
これまでで一番反応良かった。うれしい。
苦節20年、技術の進歩にも後押しされようやく音遊びから曲作りのスタート地点に立てた・・・ような・・・。
光 / 花隈千冬
 
シュレーディンガーの猫 / 重音テト, 花隈千冬

無色透名祭3

今年もついに無色透名祭が始まった。
AIが作った曲、人間が作った曲、有名無名が混じり合い
全て同じ条件で並ぶ稀有な奇祭。
あまりにも文化的に重要なので論文とかにした方がいいと思う。
10年後のAI文化史の貴重なターニングポイントとして一章割いて語ってよい。
音楽史にも当然乗せたい。
どうせ有名な人がその人と分かる曲を出してそれに殺到するんだろと思いきや、
そうじゃないことは過去の二回で証明済み。
有名な人も容赦なく埋もれる。それが嬉しくて有名な人も投稿したり、
タニタツヤが熱く解説曲紹介生配信をしたりする。
僕の中で新時代のボカロPとして激アツのあばらやさんともそうやって出会った。
 
わたくしも末席に位置しつつ二曲寄稿してます。
僕のことを知らない人が僕のことを知らないままいいねやコメントをくれる。
嬉しすぎて、五分おきぐらいに自分の投稿曲をリロードしてしまう。
そんな三連休の開始です。
 

SONIC MANIA 25’

きくお

ボーカロイドのライブって、アニソン系の文脈で解釈されてるところもあって大体「ロックアレンジ」で演奏されるんですけど、ボカロの歌の楽器と人の中間みたいな響きはむしろ電子音楽と親和するでしょと一生思っていて、きくおさんのステージはその気持ちに応えてくれるものでした。サマソニ勢に合わせてかなりガチなテクノステージだったので、畳み掛ける電子音の波が気持ちよかったです。まあ一番盛り上がったのは「僕はできない子」でしっかり歌モノなんですが、そこはご愛嬌というところで。

なお、Perfumeきゃりーぱみゅぱみゅのせいかもしれませんがおしゃれで格好いいorかわいい客ばかりでビビりました。きくおさんの鬱は意外とおしゃれで格好いい人orかわいいにも刺さるものなのかもしれない。人類総メンヘラ時代。

 

Perfume

ZAZEN BOYSとの対バンも記憶に新しい、と思ったらなんかポテトサラダのカバーしてました。前にサマソニで見た時はウルトラソウルだった気がするけど、相変わらず謎の親しみやすさ。

とは言え、ステージとダンスはキレッキレで決めていく姿はまさにカッコよくてオシャレな理想のアイドル、見るの4回目だと思いますが、ずっと一線にいて革新であり続けている彼女らがどれだけ時代の先を進んでいたのかと思うと胸が熱くなります。もはやテレビやYouTube含めると何度見たかわからないポリリズムのダンスを見ながら、とんでもなくかっこいいなと今でも思います。なんなら、TikTok時代の今発表されてもバズりそう。やはり中田ヤスタカはすごい。

 

きゃりーぱみゅぱみゅ

ファッションモンスターとにんじゃりばんばんだけで優勝できるなと思いました。Perfumeに続いてやはり中田ヤスタカはすごいんですが、きゃりーぱみゅぱみゅはなんかヤスタカプロデュース勢の中でも特に本人に強い個性があるなと。前に見た時も思ったけど、かなり歌が上手い。

なんかあの頃は良かったなというノスタルジーすら感じそうになったけれど、冷静に考えるとそんなに古くない。まあそれぐらい時代を切り取っていたんだろうな、ということで。

 

floating points

正直全然知らなかったんですけど、なんとなく大物感があるのできゃりーぱみゅぱみゅを途中で切り上げてきたんですが、EDMの超わかりやすい構成が流行ったのも今は昔、ダンスミュージックはこんなに真逆の、純粋な方向に行ってたんですね。僕もリフと言われるぐらいのメロディは欲しい人なので、僕の分かるギリギリのラインの純電子音楽LFOのつまみいじり倒してるみたいな音の質感がAphex Twinに似てるなあと思ったりしながら、ゆらゆら踊るのがとても合うテクノでした。

そんで友達の家にきて帰るぐらいのノリで宇多田ヒカルさんが歌って帰っていきました。死ぬほどびびった。そう言えば曲提供してたと後から気づいたという。流石である、floating pointsと友達の日本人ってなかなかいない。

椎名林檎が過剰演出な完璧なステージングでKing Gnuのライブに客演し怒号のような歓声が上がったのと対照的に、彼女は本当にナチュラルで飾らない。本当にこの対照的な才能が同年代に並んだのは、幸せな奇跡の一つですね。

 

prodigy

頭から人が降ってきてメガネが割れた思い出が強いプロデイジーだが、キースの訃報から立ち直ってなんならアルバムぐらいドロップしそうなぐらいのエネルギッシュなライブだった。過去の名曲たちもたっぷりのイントロだったりリミックスだったりで過去と一味違う鳴らし方に聞こえる。円熟を拒否し、新たなステージに向かおうとする事が伝わってくる、エネルギッシュな素晴らしいライブだった。

 

Gesaffelstein

 floating points の流れで今をときめくテクノを感じたくて参戦。確かに顔を銀色に塗りたくったスーツ姿で立ち尽くす絵面はダフトパンクを思わせるが、音楽は全然違う。頑なにメロディを鳴らすことを拒否し、高音域と低音域に偏った音像はとんでもない音圧で耳がいかれそう。EDMはいずれ廃れるとは思っていたが、その辺と比べてあまりにダンスのトレンド変わりすぎでは?と思った。ちなみにここまでストイックだとちょっと僕はわからない。コード感かリフは欲しい。

ある種の宗教音楽にも近い感じはする。照明で扉が開くみたいな演出は音とバッチリマッチしていて、そこは少しわかった。かっこいい。

 

Fred Again.. @立川ステージガーデン

フジロックでトラブルのため坂本慎太郎とかぶり全部見れなかったので、来日公演取ったんですけどとんでもなく良かったです。もう、DJとは思えないぐらい全部自分で弾くし叩くしでマルチプレイヤーとしての力量が凄いステージ映えする、のにもかかわらず短絡的ではなく丁寧に丁寧に盛り上げていく優しくてあったかいテクノ。テクノにも温かみが必要、ということで、EDM以降のダンスシーンで彼が一番刺さってます。

youtu.be

この曲が一番好きなんですが、あとから知ったけれどこの曲一番人気でライブでも鳥が定番みたいですね。それはそうだ。やっぱりこういう、ワンフレーズで魅せるシンプルなダンスミュージックが一番好きです。