卒業

塾で担当していた子が、今日で塾を卒業することになりました。と、こういうことを言うと「塾を卒業?うれしいだけじゃん。」って思う人がほとんどですかね。しかし、去年僕と同じ塾(っていうか自習室)に通っていた人なら分かると思いますけど、ある面において塾は「学校とは違うもう一つの居場所」となりえるので、それなりに寂しいと思ったりする子もいるわけです。


そして僕は初めて、先生という立場で、教え子が巣立つという体験をしました。まあその子は、さっさと誰でも入れるような高校に受かってしまったし、僕が役に立ったかといえば微妙なわけだけど、それでもそれなりに思うところがありましたね。先生って職業は物凄く大変だし、誤解されやすいし、嫌われやすいし、欠点ばかりが目に付いてたんですけど、こんなしがない塾講師でさえ、「六ヶ月かな・・・ありがとうございました!!」とか改まって言われると、うれしいんだから・・・きっと先生ってそういう充実感がたくさんある職業で、それだからこそあんなに大変そうな姿を目の当たりにしても、なりたい人があとを立たないんだろうなって思いました。