またこんな夜遅くまで起きている。明日は朝早くから彼女と遊ぶのに。
起きられないことはないんだけど、身体が悲鳴を上げるから。


夜に手紙を書くと、朝起きた時に見られないというけれど、
僕らのほんとうはその夜の手紙と、朝の自己嫌悪のどちらにあるのだろう。
もしかして、もしかすると、僕らのほんとうは夜にこそ現れていて、
それを朝には隠してしまうから、朝に夜の手紙を見ると破り捨てたくなるのかも。
自分のほんとうを見るのがとても怖いから。


夜には何かが透き通っていくような気がしてる。
それが感情だとしたら、僕は夜にこそ文章を書くべきだし、
それが本能だとしたら、僕は夜の思いを隠さなくちゃならない。
朝起きて、「あの娘とエロいことしたい」ってたくさん書いてあったとしたら、
それはいくら純粋であっても、ゴミ箱に行くべきなんだし。


なにが透き通っていくのか。それともそんなの錯覚なのか。
良く分からないけれど、とりあえず「星になれた」*1は深夜に聞くほうが好きなのは、確か。

*1:ゆらゆら帝国ゆらゆら帝国のめまい」収録