BA BA TI KI DI DO/Sigur Ros

Ba Ba Ti Ki Di Do
どこかの(前衛的な)舞踏団に提供したサントラ的な作品。当然赴きも普段とは異なります。基本はミニマルに進んでいきながら、恐ろしいほどの盛り上がりがある、というのがSigur Rosのスタイルだと思うんですが、これは本当にミニマルミュージック。柔らかな電子音、鉄琴の音を背景に『BA BA』ではひたすら美しく、『TI KI』では音を絞って、恐ろしさと神聖さを表現し、『DI DO』では壊れたノイズが背景の美しい音をカオスに飲み込んでいく、という感じです。
しかし、どうしてこんなシンプルなフレーズなのに、こんなに美しく、奥深い音で鳴っているのか。アイスランドのアーティストは例外なく、音自体(メロディではなくあくまで音)を「美しく鳴らす」事がうまいです。大自然が何かを教えてくれるのかも知れないですね。
前評判は微妙な感じでしたが買ってよかったです。ただ、寝る時に聞くと『DI DO』のカオス部分で目が覚めてしまうのは・・・あと、『DI DO』以外ほとんどビートなしなんですが、いったいどうやって踊るんでしょう?気になります。