毎日が指の隙間から・・・

したたるように、無感動にこぼれ落ちていく。
張りのない生活。そのまま溶けてなくなってしまえそう。
こうやって、正午に起きて、コタツに入りながら、
もう読み終えたはずの「のだめカンタービレ」を読み返したりしているとね。


音楽がなかったら、どうしようって思う。
これでも日常に全然起伏がないのに、BUMP OF CHICKENのアルバムを聞き返して、
浸ったりするコトがなかったら、もっと起伏がないですよね。
そして今日借りてきた、BLOC PARTY
なんで、去年シカトしてたんだろう、買ってしまえばよかったのに、って思ったよ。素敵だ。
さめて、さめて、さめている。
冷めて、覚めて、醒めている。
実にクール。電子音みたいに透き通ってキラキラしたしたギターが、
こんなに情熱的にグルービィに鳴らせるバンドがいたか。
凄い新人じゃん。雑誌の賛辞大げさじゃないじゃん。


そう、こうやって感情の起伏を作らないと。ときめきを作らないと。
どんどん日常に溶けて自分の輪郭がわかんなくなってしまいそうだ。


・・・昨日メールした女の子が、彼氏ができたらしいんだけど、
「どうして自分を好きなのか理解できないから信じきれない」って言ってた。
世の中の可愛い女の子が、みんなこんな気持ちを持ってたらいいのにね。
(その女の子が可愛くないという意味ではないですよ。)
いや、それはそれで困るか。とにもかくにも、いろんな女の子がいるんだよなあ、
一概に「あの子は良い娘」だとか簡単に言うのってどうなんだろう・・・
と感慨にふけったりして、僕はまた日常をこぼしてしまったのでした。




彼らは言う「君は他のみんなと同じくらい退屈だな
舌打ちしたりうめいたりキーキー言ったりゴボゴボ言ってても」

「Positive Tension/BLOC PARTY」より