すがるような目で

図書館で勉強中、机を共有しなきゃいけないくらい混んでくると、かなりの高確率で俺の隣に座られます。
電車に乗っていると、iPod miniのイヤフォンをつけているのに、外人さんに駅を聞かれます。
クラスが変わると、ちょっぴり暗めな子に、はじめに話しかけられます。


多分、なんだか無害そうなルックスを僕の中に見るのでしょう。でも、無害そうなルックスってなんだろ?
とりあえずそうやって褒められたらあんまりうれしくないのは確かとして。


そんな僕は、今日も駅で切符を買っているときに、すがるような目をしたおじさんに、


「こんな乞食みたいなことしたくないんだが、お金落として帰れなくなってしまって。200円くれないか?」


って言われて、そのひもじい佇まいに負け、200円渡してしまいました。
なんだろう、この特にいいことをしたとも思えない微妙な気持ちは。


ダ・ヴィンチ・コード」を見る前の、ちょっとしたエピソードでした。



ちなみに映画「ダ・ヴィンチ・コード」、原作読まずに見に行ったら、とても難しかったです。
まだ6割も理解できてないだろうなあ。
でも、叩き込むように、謎に謎を上書きするスリルある展開には、
長い時間を飽きさせずに見せる力がありました。
話題作があんまり好きではない貴方も、とりあえず見に行ってもいいと思いますよ。