もし小栗旬に出会ったら

突然だけど、僕の母のブログは3000PV/日でなんと大学生ブログランキングでの「伝きり」並みのアクセスを誇っている。多分、「花より男子リターンズ」で白の王子様――花沢類を好演している小栗旬のおかげだろう(これ以上は言わない、恥ずかしいから)。まあともかく、そのおかげか何か知らないけど、僕はそこいらのにわかファンよりも小栗旬に詳しい自信がある。うわ、なんか書いてて悲しくなってきたけどめげずに続ける。


ところで、彼はどうやら演劇にかなり力を入れているらしく(というかもともとドラマよりも演劇の人だ)、都内の劇などにはよく顔を出しているらしい。かく言う僕も、最近演劇に興味を持ちはじめていてよく都内まで繰り出し演劇を見に行っているような気がしなくもないような……これは、あれだ。また演劇を見にきてしまったよっとぉ、隣が小栗旬――なんてことも当然ありうる。ありうるよね?ありうると思います。


その時、小栗旬のオーラに気押されて、何も話せませんでした、じゃあ困る。ロックなブロガーとして有名な気がするようなしないようなやっぱりしない俺が、そんな醜態を晒すわけにはいかない。どうやって話しかけるかシュミレートしておかなければ。


とりあえず、俺としては積極的に声かけてこうと思うわけ。なんかmixiで中学以来会ってない人とマイミクになって、日記で交流してるうちに、「俺とコイツって仲良かったよな?」的な気分になることってあるよね。そういうのを狙っていこうと思うんだ。だから間違っても、


「あなたのファンです。花より男子の花沢類、俺の彼女が好きで好きで……マジ嫉妬ですよー」


なんていったら負け。嫉妬どころかSHIT!ですよ。なんかもう隣に小栗旬がいる幸運に酔ってることみえみえ。これから友達になろうとしてる人だよ?君、友達に会う時にどういう態度をする?なんかだるそうに、別にお前なんか会わなくてもいいけど、たまたま会っちゃったからまあいいか……みたいなテンションで行くでしょ。それが男の友情ってもん。僕はこう言うのだ。


「よおー旬、久しぶりじゃん。元気してたか?」


これで成功。これが正解。ここテストにでるから。もちろん、俺と小栗旬は知り合いでもなんでもない。だけど冷静に考えてみて?小栗旬だよ。その芸能活動の中で、友達とかすごい多いはずじゃん。だからこう言えば、彼はきっとこう思うのだ。あれ、こんな奴知り合いにいたかな、名前がでてこないけど……


まずはじめに揺さぶる、これぞ戦略の極意。まさに風林火山の「風」。


そしてここからは押しの一手。「林」を飛ばして「火」に行きます。間違っても、名前忘れたままに、やり過ごさせちゃいけない。ここで今見てた演劇の話題を振るなんて論外もいいとこ。世界の蜷川演出で舞台に関わってる、相手のフィールドに上がって戦ってどうする。次の一手はこれ。


「おととい携帯彼女に折られちゃってさー、番号なくなったから登録し直してくんない?あ、赤外線あるよね?」


チェックメイト!(デスノートの藤原の声で)これでもう勝ち。まずは、携帯を紛失。まあこれはベタだけど、その理由が彼女に折られたとなれば、相手も「やべ、これって追及していいのかな……」的な感じになる。ここで、俺の名前が思い出せないというところから目をそらさせるわけですな。そして、もしここでアドレス登録が手打ちだったら、相手を冷静にさせ、やっぱこいつなんか知らないよ……としてしまうところだけど、そこはテクノロジーの氾濫する現代。赤外線登録なら、相手に隙を与えないでアドレスをゲットできる。


まあこれで相手のアドレスをゲットしたし、自分のアドレスも渡した。まだ小栗旬が、思い出せないようだったら(ていうか思い出せるわけないけど)、まあ適当に悲しそうな顔して「幼稚園の時、砂山のトンネルをよく一緒に掘ってたよな。あの時の夕陽の眩しさに理由なんてなかった」とかセンチメンタルな幼少時代のエピソードをでっち上げるだけ。これで旬と僕は友達になれました。タララタッタッター♪(←ドラクエ的ファンファーレ)これから飲み会とか、芸能人を交えた、ご、合コ……なんとやらに誘われちゃうかもしれません。どうしよー。




というわけで、今日の花より男子リターンズの感想でした。


追伸 1……とりあえず、しげるが一番かわいそうな役回りだと思いました。
追伸 2……今日の記事は加藤はいねさんのブログ、「不活性で怠惰な肉体の神秘」の記事(→もし木村拓也に出会ったら)の影響をかなり受けてます。もはやこれは二次創作かもしれない。