FUJI ROCK FESTIVAL'05 REPORT(中編)

Doves


何気に大好きなDoves。3rdも2nd(のあの光に包まれるような)ほどの衝撃はなかったにしても、ギターの音を大事にした良作でした。
・・・やっぱり日本での知名度はまだ低いのか、結構前のほうまで行く。意外にもステージにはキーボードが一つ。もっと電子音使うのかなと思ってたけどね。そして出てきたのは、なかなか精悍な顔をしたおじさん達。なんかDovesってルックスがさえないイメージがあったけど、そんなことないですね。ちょっと格好いい。
いきなり「Pounding」とノリノリな曲でスタート。四つ打ちのビートにのってみんな手を振り上げる。会場はいきなりヒートアップ。そのあとは、「Black And White Town」。あの『you should follow me down』の部分の天に昇っていくようなメロディはやっぱり凄いなあ。ただ、途中から声出てなくて、メロディを歌いきれてなくて、ちょっと残念だったけど。ここでちょっとトラブル。「Almost Forgot Myself」のサビの、歌よりメロディアスなギターが聞こえてこない。最後の最後で聞こえてきたけど。スタッフさん、もうちょっと頑張ってよ・・・。
全体的に和やかなムードで、MCもプレゼントも多くて、タンバリンを指名でもらってた人はすごくうらやましかったです。MCは「風景がきれいで、曇りなのもいい感じ」みたいなイギリス人らしい感性の発言をしてた気がする(聞き取れていたかどうかは不安だけど、多分)。ただ、トラブルも結構多くて、「Snowden」でもギターの音が途切れてた。でも、その途切れた音にドラムの人が、リズム合わせたりして(笑)なかなかお茶目なとこが見れました。そうそう、一度、ドラムの人にボーカルやらせた曲があって、器用なバンドだなと思ったら、ドラムの人微妙に歌えてないような・・・音あってたかな(笑)でもいい声ですよね。
DovesはSubSubとかいうダンスミュージックやってたはずのグループで、もともとテクノな人だから、演奏はそこそこかな、と思ってたけれど、そんなことなかったです。全然演奏も凄い。特に「Almost Forgot Myself」で、サビの終わりに「ダッダッダッダッ」とテンポを微妙に崩すところとか息ぴったりで。そういうこともできるバンドなんだなあ、と感動。
と、2nd、3rdの曲中心のセットリストで、最後は大名曲「There Goes the Fear」でした。個人的ハイライトです。ドラムセットが追加されて、最後の部分はボーカルの人もドラムたたいて、リズムだけになって。ライブで、あの複雑な曲をほぼ完璧に再現してくれるとは。うう、格好いいなあ。
意外にもグルービィでノリノリなライブでした。もう少し2ndの電子音的なキラキラした音でもよかったかなとも思うけど、満足。3rdって今思うと、ライブで生えるように作ったアルバムなのかも、とか思ったり。

(小休止と戯言)


BOOM BOOM SATELLITESが始まるまで時間があったんで、トイレに並んでいると、「Sigur RosTシャツを着た可愛い女の子」を発見。両立するんだ・・・「Sigur Ros好き」と「いい容姿」・・・となんか無駄に感動しました。やっぱり、かわいい女の子はSigur Rosみたいに愛だの恋だの超越した曲は聞かないんじゃないかっていう偏見が心のどっかにあったんでしょうね。はい、スイマセン・・・世界は思ってるよりずっと美しいんですね。

BOOM BOOM SATELLITES


Mobyと迷ったけど、連れがなぜかぞうりで、ぐちゃぐちゃの地面を移動したくなさそうだったし、俺も踊るためのライブを体験したかったからこっちへ。
曲は何も知らなかったけど、わりとROCKなリズムだし、凄い踊れて、踊り狂って、はしゃぎまくって、楽しかったなあ。音は僕の知ってる中ではProdigyに一番似てた気がするけど、Prodigyよりもっとぶっ壊れてる。となりのにいちゃんが飛ばしたジュースがかかったのも、いい体験をしたなと、気にならず。突然の雨降りもなんのその。いやあ、野外で聞くダンスミュージックは格別だなあ。感情の解放!音の解放!音の開放!最高!!一番動いたライブでした。CD聞いてみよっと。


ただ、MobyはCreepをカバーしたらしいですね・・・うわ、それ聞きたかったよお。あーあーあー。