Protection/Massive Attack

プロテクション
Massive Attackといえば、ROCKに接近した「MEZZANINE」が有名だと思うんですけど・・・実際僕も「MEZZANINE」大好きなんですけど・・・これも凄まじく格好良いです。これ流しながら、夜のドライブに出かけたりしたら、「アンニュイで大人な時間」が楽しめるでしょうね。地を這うような(月並みな言い方だな・・・)ベースに、音数が少ないようで、実は一つ一つの音処理に凄いこだわっているリズム。僕は正直「ハイハットやスネアの音が気持ちいいな」ぐらいしか分かりませんが、録音とかに関わってる人とかが聞くと、このリズム処理、凄いらしいです。


そして、何より、ジャズを強く思わせるピアノ。コレがアルバム全体に凄く効いていて、アルバムの要所要所を格好よく彩っていくんですよね・・・「Weather Storm」「Heat Miser」といったピアノメインのインストはダークかつロマンティックで美しすぎる。ハードボイルドな映画の中に迷い込んでしまったかのような錯覚に襲われます。


ゲストヴォーカルの方々も、怪しい魅惑的な声を持つ人ばかりで、地を這うようなトラックに浮遊感を添えてます。なにより、このアルバム全体の冷たい音の粒が気持ちよくって・・・


個人的に、掘り出し物だったアルバムです。しかし、Massive Attackはアルバムごとに(僕の好きな感触を保ったまま)微妙に毛色が変わって面白いなあ。「100th Window」も大好きだし。よし、次は「Blue Lines」も聞こうっと。