スピンオフ 花沢類

昨日はテスト勉強のあと、焼肉を食べたのですが、その時の彼女さんが、
少しMy Mother(私のお母さん→我がママ→わがまま)だったので、
ささやかに仕返しをしようと思います。
そういえば彼女は、昨日の「花より男子」を母親に録ってもらってたな。
よし、そうと決まれば早速昨日の「花より男子」を克明にネタばれしてやろう!
もう昨日のドラマを30回見たのと同じくらいの読後感を誇るような、
完璧で完全で詳細で些細で、
ドラマの脚本もノベライズも越える、そんなネタばれ文章を。


そう、昨日のそれは勢いがあって、今までの回で一番楽しかった。
特にその中でも、小栗旬演じる天然王子な花沢類の存在が目立っていたのだ。



僕の名前は花沢類。探偵さ。


とは言っても、昔悪い組織のやつらに薬を飲まされて身体が縮んでしまったとか、
ノートを使う犯罪者を追って、大学の構内で体操座りでテストを受けたりとか、
そういうドラマチックなプロフィールみたいなモノはないんだ。
しいて言えば僕がいつもつるんでるやつら、F4っていうんだけど、
そいつらはみんな物凄いイケメンで、物凄いお金持ちだってことくらいかな。


今日も事件があったみたいだ。
まあ、こういっちゃあなんだけど、いつものことかな。





「ふざけるな!俺はやってない!」
「じゃあなんで私の弁当から中華まんがなくなってるのよ!」
「俺様がそもそも庶民の食べ物に手を出すと思うか?」
「でもあんた、前に私が『中華まんは三国志で有名な曹操が作った』って
トリビアを教えた時に、『なんだその…ち、中華まんって。俺喰ったことないぞ』
とか言って、あからさまに食べたそうにしてたじゃない」
「それがどうした。だからって俺がそんなものをわざわざ盗んでまで食」




「間違ってるよ」




「間違ってるよ…時差、じゃなくてそのトリビア
『中華まんは三国志で有名な諸葛亮が作った』が正しいよ」


「はあ?類。なんでそんなこと知ってるんだよ?」
「そうだったんだ。ゴメン…ってちょ…っと」


(花沢類、つくしにキスができるくらい顔を近づける)


「なんか付いてる」
「え、な、何かなあ」
「中華まん皮の部分じゃない?」
「え、あ、そうか。朝飯抜いて、小腹がすいてたから通学途中に食べたんだった」
「牧野…お前、俺様に透け衣を着せやがって」
「すけぎぬって…それもしかして濡れ衣の間違い?」
「道明寺は日本語弱いからね」
「馬鹿かお前、日本語に強いも弱いもないだろ」




今日も、栄徳学園は平和だ。






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以上、昨日のドラマ「花より男子リターンズ」の、壮大で詳細なネタばれでした。
きっと内容を先走られて、彼女はハンカチを噛んでくやがっているでしょう。
そう、昨日のそれは勢いがあって、今までの回で一番楽しかった。
特にその中でも、小栗旬演じる天然王子な花沢類の存在が目立っていたのだ。
しかし、まさか急に花沢類が探偵になると言う急展開は予想できなかったな。
ドラマスタッフ、グッドジョブでした!


…ところで上の文章だけど、本当にちょっとだけネタばれな台詞も、あったりなかったり。
本当にちょっとだけだから、怒らないでね。