齢22にして老成した特異点の思考記録

嫌なこと、全部やめても生きられる (SPA!BOOKS)

 

Amazonレビューと同内容の投稿です)

基本的には共感するところしかなく一気に読み終えた。僕自身はプロ奢さんに奢る条件を満たさない「普通な」人側に属する人間なのだが、彼が採用していない倫理観やプライドに惑わされている人の多さには「普通な」人側にいてもなかなかうんざりしている。

彼が言うように、現代人は生まれてすぐに将来の目標を決めさせられ、マントラのように唱えさせられ、テスト勉強の計画を立てさせられ、いずれ満員電車に負けず毎日決まった時間に靴下を履いて出社する。その能力は「普通」と呼ぶにはあまりにもハードルが高く、それを満たしている人の中から選ばれた人たちは、そこにステータスを使い果たして、本当にその仕事には向いていない人が集まってしまっている、そんな気がしている。

もし、彼が「ゆるく」提案するように、普通の人が「本当にやりたくないこと」から全力で逃げられるようになったら、もう少しその仕事にあったステータスを持った人たちを集めてチームが作れるんじゃないか、そうすれば、辞めた人も残った人も幸せ度が上がるんじゃないか、そんな気持ちになる本だった。

そうすれば、いずれ、毎日好きで会社に行っている僕のような人間は少し普通じゃなくなって、彼に奢る条件を満たせるんじゃないか、なんて思ったりしている。