DEMON DAYS/Gorillaz

Demon Days
・・・ヘッドフォンからは買ったばかりの気だるいアニメバンドが歌ってて。そんなGorillaz。とってもいいです。曇り空の下、荒れた町並みを歩くGorillazのアニメメンバーたちの姿が目に浮かぶ。多分1stより好きかな。1stは、決してアッパーなアルバムじゃないんだけど、面白い音とか、ジャンルのごちゃ混ぜ感とか、面倒くさそうな雰囲気とかで、なんだか無性に楽しくなってくるアルバムだった。そう、結論的には「楽しい」にたどり着いた。でも2ndのこれは違う。Gorillazらしさはそのままだけど、喚起される感情は、「楽しさ」とはちょっと違う。だからといって、UK ROCKの特有の憂いともいえないんだけど。なんというか、「数人と仲のいい友達の家に遊びにいって、騒ぐのも一段落して、なんだかちょっと眠くなりながら、お互いの最近の恋愛事情について語り合うとき」のような絶妙なセンチメンタリズムを感じました。なのに、そんなに閉塞的でも内面的でもないのは、やっぱり「みんなに何かを主張する」のが原点のhip hopが下地にあるからなのかな?


そのうえ、曲展開の意外性も、音の面白さもさらにパワーアップしてる。デーモン・アルバーンの才能はまだまだ尽きないなあ。ついでにblurもがんばってくれたらいいのになあ。


あ、曲単位ではやっぱり『FEEL GOOD INC.』。ベースとサビのシンセにやられる。笑い声キモイのすらいい感じ。でもこれからどんどん好きな曲増えていく予感。